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悪童バロテッリを受け入れたリバプールの男たち 「Balotelli’ll Never Walk Alone」【1】
ロジャーズの警告
今夏最大のサプライズ移籍が実現した。ついに、イタリア代表FWマリオ・バロテッリが再びプレミアリーグに帰ってきた。移籍金は1600万ポンド。新天地は名門リバプールである。
リバプールは、リーグ第2節マンチェスターC戦で、1-3の敗戦を喫した。その完敗の舞台となったイテハドスタジアムのダイレクターボックスには、メディカルチェックを済ませたバロテッリが黒いニット帽姿で座っていた。1年半前までマンチェスター・Cで大暴れしていた悪童は、かつての本拠地で古巣と、新天地の直接対決を食い入るような視線で見守った。
「リバプールは英国でベストチームの1つ。偉大なチームだ。イングランドを離れたことは間違いだった。イタリアに戻ることを望んだけど、それはミスだった」
バロテッリは、クラブの公式サイトでプレミア凱旋の喜びをそう語った。一方、試合後、テレビの生中継に出演したブレンダン・ロジャーズ監督はサッカー界屈指の悪童の加入について、「トラブルだ」とユーモアを交えながら話した。
その後、真顔に戻ると、「最高の才能の持ち主だ。われわれのチームにはイングランド代表の背番号9とイタリア代表の背番号9がそろったことになる」と加入を大歓迎した。指揮官も、イングランド代表ストライカーのダニエル・スターリッジとの共演に胸を踊らせる。
だが、バロテッリは優れた才能を見せる一方で、トラブルメーカーとしても悪名高い。ロジャーズは、この移籍が、その悪童から更正するためのラストチャンスであることも同時に公言。エキセントリックなストライカーに警告を発した。
「これがビッグクラブでプレーする最後のチャンスかもしれない。成熟した姿を見せなければいけないし、ここで落ち着きを見せなければいけない。安定したパフォーマンスでチームの助けにならなければいけない」