セリエA、シーズン打ち切り加速も… 伊連盟会長は猛反発「イタリアサッカーの死を意味する」
スポーツ大臣の打ち切りを肯定する発言にFIGCのグラビナ会長が反発
イタリア・サッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビナ会長が、イタリア政府がセリエAの打ち切りへ向けて動きつつあるなかで「私が会長の間、その署名はしない」と徹底抗戦の姿勢を明らかにした。
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イタリアは欧州でも最初に新型コロナウイルスが感染拡大し、現在では感染者数が20万人を超え、死者も2万7000人を超えた。そうしたなかで3月中旬から公式戦はストップしているが、隣国のフランスやオランダ、ベルギーといった国でリーグ戦の打ち切りが決まった。
これを受け、イタリアのスポーツ大臣であるヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏は「欧州で主要になりつつあるこの流れは、イタリアの背中を押す」と、民放局「LA7」の番組内で話し、さらには「私がどこかのクラブの会長なら、来シーズンについて考える」とまで話した。
一方で、この発言を受けたFIGCのグラビナ会長は、セリエBのアスコリとの間で行われたオンライン会議の際に、“徹底抗戦”を宣言したという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じた。
「プランBにシーズン中断が含まれるかについて、私にはプランB、C、Dと考える責任があるが、私がFIGCの会長である限り、リーグ戦の打ち切りに署名することはない。それは、イタリアサッカーの死を意味する」
グラビナ会長はこう話し、イタリア政府内で主流派になりつつある方針と戦う姿勢を示した。以前よりグラビナ会長は「シーズンを完了できなければ、訴訟の雪崩に襲われることになる」と話していただけに、経済的理由から決断は難しいとみられる。果たして、イタリア政府と対立しつつあるサッカー界はどのような決断を下すことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)