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FIFA医療責任者、欧州リーグ再開に警鐘 「とても疑わしい状態」「唾吐きを絶対に避ける」
FIFA医療委員会の議長ドボゲ氏が医学的な視点から見解を述べる
新型コロナウイルスの感染拡大によって、オランダのエール・ディビジに続いてフランスのリーグアン(1部)とリーグドゥ(2部)のシーズン打ち切りが政府によって発表された。だが一方で、2019-20シーズンの再開が非常に難しくなっている現段階において、シーズン再開を目指すリーグもあり、英公共放送「BBC」の取材に応じたFIFA(国際サッカー連盟)の医療委員会の議長は“時期尚早”と警鐘を鳴らしたようだ。
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同局の取材に答えたのはベルギー人のミシャル・ドボゲ氏。「私からの提言としては、可能であれば今後、数週間は高い競争力の中で行われるサッカーを避けること」、リーグ継続について「医学的見地から疑わしい」、「来シーズンの健全な競争を始めるための準備をしてほしい」と発信。5月25日までにヨーロッパ各国のサッカー連盟がUEFAに対してシーズンを延期するか打ち切りにするかを通知する必要がある状況を懸念している。
「リスクはどうしてもあり、それは小さく済むようなリスクではない。生と死を分ける可能性があるため、私としてはとても慎重にならざるを得なく、プレー再開を決定する前に、すべての人たちに細心の注意を行うことを求めたい。これは医師としての視点だ。試合の主催者として話はできないが、現時点では私の医学的見地から見ると、とても疑わしい状態なのだ」
同氏はサッカーの試合が再開された場合、いわゆる“ソーシャルディスタンス”を維持することは明らかに困難なため、シーズンを続けるのならばいくつかの「衛生的な規則」の変更が必要だとも提言。「例えば唾を吐くことを絶対に避ける……なぜかほかの競技では見ず、サッカーでは見なければならないのだが、この行為は我々が考慮しないといけないものの1つなのだ」と、唾吐きに対する警告についても考慮すべきだとしている。
再開するにせよ、新シーズンを待つにせよ、サッカー界が大きな構造変革を強いられることは必至。FIFAからの提言に対して、ヨーロッパ各国リーグはどのような判断を下すことになるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)