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スウェーデン1部、“6.14”通常開催へ リーグ幹部、コロナ対策検討も「観客自ら責任を…」
独自のコロナ対策を行うスウェーデン リーグ幹部のエンクイスト氏が独紙に語る
北欧のスウェーデンでは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大にもかかわらず、小中学校の授業や飲食店の通常営業が引き続き許可されている。ロックダウン(都市封鎖)などの厳しい制限措置を国民に課すことなくウイルスの蔓延を阻止しようとする試みは、世界的にも特異な存在として注目されているが、どうやらスウェーデンはプロサッカーリーグについても他国と全く異なる形での再開を目指しているようだ。
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スウェーデンのプロサッカーリーグ機構のトップを務めるマッツ・エンクイスト氏が、ドイツ紙「ビルト」のインタビューで明かしたところによると、スウェーデンでは現在中断中の同国1部リーグを6月14日から再開する予定であり、さらに「サッカーはピッチの上で、しかも観客の前で行われなければならない」(エンクイスト氏)として、試合は無観客ではなく観客の入場を許可する通常通りのものになるという。
どのような感染防止策を講じるつもりなのか気になるところだが、まず選手をはじめチーム関係者には練習前や試合前に医療チームによる検査を受け、定期的にウイルス感染の有無を検査することを義務付ける。仮にチーム内で感染者が出たとしても、チーム関係者全員を隔離するといった措置は行わない方針で調整中であるという。
また、観客の入場許可については「リスクを理解していないわけではない」とエンクイスト氏も実現の難しさを認めているが、観客の中から感染者が出る可能性については「それは避けられないだろう。私たちは、大半の人々がコロナウイルスに感染するであろうということに対して、現実的に考える必要がある。入場を許可する場合、観客も自ら責任を引き受けなければならない」と語った。ウイルスの飛沫感染を防ぐために、2メートル以上の間隔を空ける措置をスタジアム内で講じるなどの対策も検討しているが、それでもウイルス感染を完全に防ぐのは困難であり、サポーターはそうした危険性を理解したうえで、自己責任で入場するべきとの認識を示した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、28日21時時点でのスウェーデンの新型コロナウイルスの感染者数は1万8926人、死亡者数は2274人となっている。感染者も死亡者数も決して少ないとは言えない状況のなか、果たして本当にリーグ戦の通常開催を実現することができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)