イタリア代表監督、1年後のEUROで優勝争いを視野 「私たちが加わる自信はある」
マンチーニ監督が“重戦車”ヴィエリとのインスタライブでイタリア代表に言及
イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督が、現役時代に“重戦車”の異名を取ったストライカーのクリスティアン・ヴィエリ氏とのインスタライブに登場。1年間の延期で来夏に開催されることになった欧州選手権(EURO)について語った。
ヴィエリ氏は現役時代にパワフルさに技術を兼ね備えたストライカーとして活躍し、長年イタリア代表のエースとして認知された。ワールドカップ(W杯)にも2回出場しているストライカーの質問に、マンチーニ監督は来夏への展望を語っている。
「まずはどの選手も良い状態で大会の時期を迎えて欲しい。イタリアにとって強敵になるのは、W杯を優勝したフランスはもちろん現時点で私たちを上回る。ドイツやスペインはチームを作り直しているところだね。美しいEUROになるだろう。本当に強い5、6チームが優勝を争える。そこに私たちが加わる自信も、もちろんある」
イタリア代表はフランスが優勝した18年のロシアW杯で、60年ぶりに出場権を逃して一気に再建を進める必要に迫られた。その若手に切り替えたチームを任せられたマンチーニ監督は、予選無敗での突破という見事なV字回復を見せた。一方で、フランスとの差はあると認識している。そして、22年のカタールW杯までも見据えて新たな戦力の発見、特にストライカーの発掘を求めた。
「私たちにはチーロ・インモービレとアンドレア・ベロッティがいる。現時点で、彼らで席は埋まった感がある。だから今、彼らの背後でプレーする選手を探しているのは事実だ。ただし来年の今ごろには、素晴らしいリーグ戦を過ごした選手がいるかもしれない。それが若手であり、W杯でもプレーできると思えるほどだったら最高だ」
現在のレギュラー2トップに信頼を寄せつつ、急成長する若手の存在を指揮官は望んでいる。イタリアは世界屈指の強豪でW杯では歴代2位タイの4回優勝を果たしながら、EUROでは1968年の地元開催で1回優勝したのみ。新型コロナウイルスの影響で1年延期されたものの、欧州全土で横断的に開催される新たな大会で若きアズーリがどのような戦いを見せるだろうか。