サッカー界の革命児、世界衝撃の“伝説フェイント”に再脚光 「史上最高」「驚異的」
クライフ氏の誕生日を受けてFIFAがプレー動画公開…数々の功績に「感謝している」
サッカー界に革命を起こした選手と言っても過言ではないだろう。68歳で亡くなった元オランダ代表FWヨハン・クライフ氏の誕生日を受けて、FIFA(国際サッカー連盟)は「素敵な思い出を残してくれたことに感謝している」と綴り、サッカー選手であれば一度は試したことがあるであろう“伝説のフェイント”を収録した映像も公開して反響を呼んでいる。
クライフ氏といえば、現役時代に「トータルフットボール」の具現者となったスーパースターだ。バルセロナやアヤックスなどで活躍し、バロンドール(欧州最優秀選手賞)を3度受賞。オランダ代表の旗手としてチームを牽引し、1974年の西ドイツ・ワールドカップ(W杯)決勝では開催国に1-2と敗れるも、全員攻撃・全員守備のトータルフットボールで世界に衝撃を与えた。
指導者転身後もアヤックスやバルセロナで数々の栄冠を勝ち取ったクライフ氏は、2016年3月24日に68歳で亡くなったものの、残した功績は計り知れない。その一つが相手を華麗に翻弄するフェイント「クライフターン」だろう。
FIFAはクライフ氏の誕生日にあたる4月25日に1本の動画を公開。「ヨハン・クライフは今日で73歳になっていた。素敵な思い出を残してくれたことに感謝している」と綴り、現役時代のプレー映像を投稿した。「フライング・ダッチマン(空飛ぶオランダ人)」の愛称が物語るように、スピード感あふれた突破や華麗なジャンピングボレー弾などが収録されている。
そのなかで象徴的なのが27秒付近から紹介されているプレーだ。74年西ドイツW杯のスウェーデン戦(0-0)で、クライフ氏が相手と対峙。背後から相手がボール奪取を図るなか、軸足の後ろにボールを通すと同時に素早くターンして方向転換し、見事に手玉に取っている。クライフターンと呼ばれる技で、今では定番のフェイントになっているものだ。
コメント欄では「史上最高」「彼は驚異的な選手だった」「彼ほど影響を与えた人はいない」「まさにレジェンド」「天才だ」などの声が上がっている。選手・監督として多大な貢献をしたクライフ氏だが、“クライフターン”も永遠に語り継がるに違いない。