新型コロナ蔓延の一因に? リバプール市議会、3月のCLアトレティコ戦開催を調査へ
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3月11日の一戦にマドリードから約3000人が来場、2日後から英国内のイベント延期
新型コロナウイルスの感染拡大に関与した可能性があるとして、3月11日にリバプールで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリバプール対アトレティコ・マドリード戦について、同市の市議会が調査を開始したと英公共放送「BBC」が報じた。
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世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。欧州では2月後半から、徐々に感染拡大の兆しが見え始めていた。特にイタリアやスペインが深刻な被害を出していたなか、イングランドで広がった原因の一つとして、CLの開催が浮上している。
それが3月11日にリバプールの本拠地アンフィールドで行われたCLラウンド16のリバプール対アトレティコの一戦だ。3-2でアトレティコが勝利して8強進出を決めたこの試合には約5万2000人の観客が集まり、そのうち当時すでに都市の部分的封鎖措置が取られていたマドリードから遠征してきたアウェーサポーター約3000人が含まれていた。
この試合の開催については、すでに物議を醸している。リバプールのスティーブ・ロザラム市長は「我々は開催すべきではないと考えていたスポーツイベントが、多くの人をコロナウイルスに感染させてしまったのであれば、それはスキャンダルだ」と苦言を呈していた。
そしてリバプール市議会の公衆衛生チームは、リバプール大学、ジョン・ムーア大学と提携し、このリバプール対アトレティコ戦の開催が新型コロナウイルス拡散にどの程度の影響を及ぼしたのか調査を進めることで合意したという。
英国では3月13日から、すべてのサッカーイベントが無期限で延期。まだ再開の目途は立っていないが、再開後は無観客での開催が見込まれている。
なおリバプール市は現在も新型コロナウイルスの対応に追われているため、調査の完了までにかかる期間は定めていないという。
(FOOTBALL ZONE編集部)