F・トーレスと恩人を結ぶ固い絆 アトレチコ通算100ゴール達成後、ユニホームを手渡す

4カ月半の沈黙を経てエイバル戦で大台到達

 アトレチコ・マドリードの英雄FWフェルナンド・トーレスが、6日に行われたエイバル戦(3-1)でクラブ通算100ゴールを達成。元スペイン代表ストライカーは記念すべき一戦となった試合終了後、すぐに自らを発掘してくれた恩人の元へ駆け寄り、ユニホームを贈るという粋な計らいを見せた。スペイン地元紙「AS」が報じている。

 トーレスはエイバル戦に後半31分から途中出場。後半アディショナルタイムにFWルチアーノ・ビエットのクロスに合わせてダメ押しとなる3点目を決めた。アトレチコでの通算得点数を「99」としてから4カ月半以上も沈黙が続いていたが、この試合での一撃でついに「100」の大台へと到達した。

 苦悩の日々が続いたトーレスは、試合終了後すぐさまある人の元へと駆け寄って抱き合うと、記念すべき試合で着ていたユニホームを手渡した。その人物は、現在80歳のアンヘル・マヌエル・ブリニャス氏。かつてアトレチコのユースのスクールを創設し、現在は試合のボールボーイをコーディネートする仕事をしているという。

 そのブリニャス氏は1995年に当時15歳だったトーレスを見出し、クラブに獲得を進言したという。“エル・ニーニョ(神の子)”の愛称を持つトーレスにとっては、まさに恩人と言える存在だ。

 

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