浦和で描くリオ五輪代表主将の新たな未来 「新6番」を背負い勝負の1年へ
リオ五輪、A代表とタフな1年に
また、背番号は「6」に決まった。クラブからいくつかの候補を提示された上で、遠藤が選択したと明かしている。6番は1994年から2013年までの20年間を浦和一筋で過ごした元日本代表DF山田暢久氏(現強化部)が長らくつけていた番号だけに、「6番に重みがあることは十分に理解している。自分が6番を背負ってタイトルをもたらしたいという思いで6番を選んだ。サポーターの皆さんからすれば、まだ何もしていない自分に不安もあると思うが、試合で自分の良さを出してサポーターに認められたい」と、責任を持って戦うと決意している。
今季はリオデジャネイロ五輪へ向けたU-23日本代表チーム、もしくは昨年デビューを果たしたA代表の活動などでチームを離れる期間が長く、タフな1年になることが予想される。しかし遠藤は、それもまた一つの成長の機会ととらえている。
「チームを離れる機会が多いのは残念だが、代表でもしっかり結果を残さなくてはいけない。チームの自分と代表の自分を使い分けたい。連戦や移動でタフなシーズンになるが、それが自分を成長させてくれる。いろいろな活動をできることはサッカー人生でも多くないので、これを楽しんで、自分の良さを出して成長できる良いシーズンにしたい」
ペトロヴィッチ監督の就任以来、常にタイトル争いに顔を出しながら目前で優勝を逃すシーズンが続いている浦和。遠藤がキャプテンとして率いたU-23日本代表が五輪アジア最終予選で見せた“勝負強さ”が、タイトルへ向けたラストピースになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文&写真 text & photo by Soccer Magazine ZONE web
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