「絶対に上手くいかない」 マンU元主将、コロナ禍でのプレミア“年内再開論”に独自見解
ネビル氏、世の中とサッカー界のギャップに「パラレルワールドにいるよう」と表現
かつてマンチェスター・ユナイテッドでキャプテンも務めた元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏が、新型コロナウイルスのパンデミックにより中断となっているプレミアリーグについて、年内の再開は非常に難しいとの見解を示した。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
中国の武漢が発生源とされる新型コロナウイルスは、瞬く間に世界へと感染が広がり、とりわけ欧米では甚大な被害が出ている。各スポーツ界に加え、サッカー界もシーズンの一時中断を強いられているなか、プレミアリーグでは6月30日までに今季を終えようとする動きが広がっているなどと報じられていた。
しかし、イギリスの主席医務官であるクリス・ホウィッティ医師は22日、新型コロナウイルスの新たな感染拡大を防ぐためには少なくとも2020年末までソーシャル・ディスタンス(社会的距離)が必要になると発表。これを受けてネビル氏は、たとえ無観客であっても、年内のシーズン再開の可能性は非常に低いと考えているようだ。
ネビル氏は英衛星放送「スカイ・スポーツ」の番組「The Football Show」で、サッカー界の主要人物たちは「パラレルワールド(異世界)にいるよう」と表現。共同オーナーを務める2軒のホテルの現況と比較し、サッカー界と世の中とのギャップをこう説明している。
「朝7時半に我々の2つのホテルでミーティングがあるのだが、レストランで、人々は互いに2メートルの距離を空けなければ座ることができない。レストランの収容人数は半分に減り、料理を運ぶスタッフは感染防止のために手袋と防護マスクを身に着けなければならない。
そして、その1時間後にサッカーのミーティングに参加すると、そこで人々は選手たちがプレーしたり、空中で選手が頭で競り合うことについて話したりしている。ちょっと待ってくれ、防護マスクを着用し、人との距離を2メートル空けないとテーブルに座れないなんて話をしてきたばかりなのにって思うよ」
そんな状況を語ったネビル氏は、続けて「そんなの絶対に上手くいかない。明確なことが一つある。それは、私も1カ月、2カ月前にサッカーは続けられるし、無観客ならできると考えていたということ。でも今はとても、とても難しいと思う」と語り、プレミアリーグの年内再開は現時点で非現実的との見解を示した。
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(FOOTBALL ZONE編集部)