リバプールOB、ジェラードと“犬猿FW”の過激な対立を 「トラウマになっている」

リバプール時代のディウフ(左)とジェラード(右)、ポンゴル(中央)【写真:Getty Images】
リバプール時代のディウフ(左)とジェラード(右)、ポンゴル(中央)【写真:Getty Images】

元仏代表FWシナマ=ポンゴル氏がジェラードとディウフの対立を振り返る

 元リバプールの元フランス代表FWフロラン・シナマ=ポンゴル氏が、在籍当時の主将MFスティーブン・ジェラード(現レンジャーズ監督)と元セネガル代表FWエル=ハッジ・ディウフ氏の激しい対立が「トラウマになっている」と明かした。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 現在はレンジャーズを率いるジェラード監督と言えば、下部組織から含めて28年間もクラブに在籍した文字通りリバプールのレジェンドだ。キャプテンとして2004-05シーズンにはビッグイヤー獲得を成し遂げている。

 そんなジェラード監督とリバプール内で犬猿の仲だったのがディウフ氏だ。2002年の日韓ワールドカップでセネガルを初出場ながら史上最高位となるベスト8進出に貢献したディウフ氏は、その大会後にリバプールに鳴り物入りで加入した。しかし、リバプールでは鳴かず飛ばずの結果に終わり、ノーインパクトのまま3シーズンで退団した。

 2人の対立は有名な話で、ジェラード監督は過去に自伝の中でディウフ氏は「フットボールやリバプールのことをまったく気にかけていない」などと、プロ選手としての態度を強く批判。ディウフ氏もジェラード監督を「brown-noser(ブラウンノーザー=こびへつらい、ゴマすりなどの意)」と呼んで酷評するなど真っ向からぶつかり合っていた。

 そんな2人のやりとりを回想しているのが元フランス代表FWシナマ=ポンゴル氏だ。ジャーナリストのワリド・アシェルシュール氏とのビデオ対談でジェラード監督とディウフの激しい対立が強い印象に残っていることを明かした。

「あるプレシーズンマッチのハーフタイムでディウフとジェラードがやり合っていた。それがトラウマだよ」

 シナマ=ポンゴル氏によれば、ドレッシングルームでジェラード監督とディウフ氏はお互いに口汚い言葉で罵り合うのが日常だったという。若手の1人としてその姿を見ていた同氏にとっては、強烈な体験として記憶に残っているようだ。

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