「パス50本・11人関与」で完全攻略 “バルサ流”炸裂の一撃に再注目「ビルドアップの芸術」
昨季CL準々決勝マンU戦で生まれたゴールシーンにバルサ公式SNSが再脚光
スペインの名門バルセロナといえば、ショートパスを多用して相手を崩す“ティキ・タカ”が、クラブの代名詞と言えるスタイルだ。観る者を魅了する華麗な攻撃は、これまで何度もピッチ上で実現してきたが、「パス50本」をつないで決めたゴールはバルサといえども滅多に見ることができない光景だろう。クラブ公式SNSは、1年前に生まれた芸術的なゴールに再注目。動画を公開すると、ファンからは「これぞ芸術」「完璧」など称賛の声が上がっている。
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バルサが公式ツイッターに「ビルドアップの芸術、バルサスタイル」と綴って投稿したのは、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、敵地でのマンチェスター・ユナイテッド戦(1-0)の決勝ゴールのシーンだ。前半12分に公式記録上はユナイテッドDFルーク・ショーのオウンゴールとなった1点は、驚くべきパスワークによって生み出されていた。
スタートは自陣右サイドで相手の攻撃を食い止めたDFジェラール・ピケから、GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンへのバックパス。それをダイレクトで右サイドに開いたピケに戻すと、自陣で丁寧にパスをつなぎながらビルドアップを開始。10本目からは敵陣に進出し、中央のFWリオネル・メッシを経由しながら右へ左へと揺さぶった。その後二度、自陣の最終ラインまでボールを戻して作り直すと、33本目でついにFWルイス・スアレスにパスがつながり、ピッチ上の全11選手が関与。さらにボールはつながり、47本目のバックパスを敵陣中央で受けたMFセルヒオ・ブスケッツが相手ペナルティーエリア内へ斜めに侵入したメッシへ縦パスを通す。メッシはワントラップ後、左サイドへ流れながら、49本目のパスとなるクロスを逆サイドに送り、これをスアレスがヘディングで折り返したボールが、相手DFショーに当たってゴールネットに吸い込まれた。
まるでTVゲームを観ているかのようなバルサの華麗なパスワークに、多くのファンが感嘆。映像が投稿されたバルサ公式ツイッターとインスタグラムのコメント欄には、「偉大なフットボール」「とても美しい」「バルサ流は最高の方法」「一流」「これぞ芸術」「完璧」といった称賛の声が並んでいた。現在は新型コロナウイルスの影響で、CLもリーガ・エスパニョーラも再開の目途が立っていないが、一日も早くバルサの芸術的なパスワークが、ピッチ上で展開されるのを観たいと願うファンは少なくないはずだ。