“天才”バッジョ、25年前の“神FK”動画が大反響 「史上最強の10番」「スペクタクル!!!」
94-95シーズンのUEFAカップ準決勝で決めた一撃を、ユベントス公式SNSが再脚光
閃きや創造性豊かなプレーを繰り出すサッカー選手を「ファンタジスタ」と形容することが多いが、日本のファンにとって特に思い入れのある1人といえば、元イタリア代表FWロベルト・バッジョだろう。ユベントス公式インスタグラムは1本の動画を公開。25年前のUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)でバッジョが決めた華麗なFK弾の映像を投稿すると、コメント欄には「真の天才」「スペクタクル!!!」など称賛の言葉が溢れた。
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“イタリアの至宝”と呼ばれ多くのファンに愛されたバッジョは、1986-87シーズンにフィオレンティーナでセリエAデビューを果たすと、23歳で出場した90年イタリア・ワールドカップ(W杯)でイタリア代表の一員として活躍し、世界的なスター選手に上り詰めた。大会直後にユベントスへ移籍することになるが、その際にはフィオレンティーナのサポーターが反発して暴動を起こすなど、大きな社会問題へと発展した。
ユベントスでは1年目からチームの中心となり、5シーズン在籍したなかで92-93シーズンにはUEFAカップを制覇し、自身も同年のバロンドールを受賞。94-95シーズンには念願のセリエA制覇を果たしている。
そんなキャリアを歩んだなか、今回ユベントス公式インスタグラムが振り返ったのは、在籍最終年となった95年4月18日に行われたUEFAカップ準決勝、ドルトムントとの第2戦だ。ホームでの第1戦を2-2で引き分けていたユベントスは、敵地での第2戦にバッジョや元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロらが先発。そして1-1で迎えた前半31分だった。ゴール正面やや左、約20メートルの距離で得たFKのチャンス。キッカーとして1人ボールの前に立ったバッジョは、長い助走から右足を振り抜くと鋭いシュートが壁5枚の上を越え、美しい弧を描きながらゴール左上隅へ。クロスバーをかすめてネットを揺らしたパーフェクトな一撃に対し、ドルトムントGKはまったく反応できず、その軌道を呆然と眺めるしかなかった。
ユベントスを決勝に導いたバッジョの芸術的なFK弾の動画が公開されると、コメント欄には「史上最強のイタリア人10番」「スペクタクル!!!」「スーパー」「彼は伝説だ」「美しい」「神」「忘れられないゴール」「イタリアのカルチョで唯一の真の天才」「マスタークラス」「完璧!」など多くの称賛が寄せられた。
25年の歳月が流れても、いまだに多くのファンから愛されているバッジョ。ワールドカップや欧州選手権、UEFAチャンピオンズリーグなどのタイトルには手が届かなかったものの、「永遠のファンタジスタ」としてこれからも語り継がれていくはずだ。