「確信している」 イタリア代表監督、EURO1年延期で成長を期待する2人の若手は?
マンチーニ監督は伸び盛りのトナーリとザニオーロの成長を確信
イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督は、欧州選手権(EURO)が新型コロナウイルスの感染拡大による影響で1年間の延期になったことで、若手の成長に期待を懸けている。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じた。
先日、母国の惨状に心を痛めるコメントを残していたマンチーニ監督は、今回のインタビューでは「前向きな要素とするなら」と前置きをしたうえで、EUROの延期に伴う若手の成長を挙げた。
「チームは常に成長をしなければならない。日程的に代表チームが活動する余地が少なくなるだろうというのは理解しているが、サッカーは私たちの国にエネルギーを与えられると思う。私は、すでに強い代表チームを率いていると思っている。エキスパートたちによるチーム構築をして来られたとね。そして、トナーリやザニオーロといった選手たちは、試合を重ねる回数が増えるだけでもより大きな成長を見せられると確信している」
マンチーニ監督が名前を挙げたMFサンドロ・トナーリは、まだ19歳の若手ながらブレシアに所属しているキャリアからも、“マエストロ”の異名を取った名手アンドレア・ピルロの後継者として期待の懸かる若手プレーメーカーだ。そしてMFニコロ・ザニオーロは強豪ローマで中心的な活躍を見せているレフティーで、長身とテクニックを兼ね備える。こうした若手にとって、1年間の延期はプラスに働く可能性があるという。
2018年のロシア・ワールドカップで60年ぶりに出場権を逃したイタリア代表は、若手に大きく切り替えてEURO予選を無敗突破した。その勢いこそ延期によって分断された感はあるが、若手にとって1年間の成長期間があると捉えれば、よりダークホースとしての存在感を増してアズーリ復活の大会を印象付ける可能性も高まっているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)