中村俊輔、衝撃の“魔球ミドル弾”に再脚光 元同僚も感嘆「シュートは打たないよなと…」

セルティック時代の中村俊輔(右)を当時同僚のポール・ハートリーが回想【写真:Getty Images】
セルティック時代の中村俊輔(右)を当時同僚のポール・ハートリーが回想【写真:Getty Images】

2008年4月のレンジャーズ戦で生まれた先制ミドル弾を元同僚MFハートリーが回顧

 J1横浜FCの元日本代表MF中村俊輔は、スコットランド1部セルティックでプレーした時代、地元ファンの心を鷲づかみにした。2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で強豪マンチェスター・ユナイテッドを撃破する伝説の直接FK弾は今なお語り継がれているが、それに負けず劣らずのゴラッソを当時の同僚が回顧している。英紙「スコティッシュ・サン」が伝えた。

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 横浜マリノス(当時)でプロキャリアをスタートさせた中村は、2002年に海外挑戦。日本人史上4人目のセリエAプレーヤーとしてレッジーナで3年間プレーし、2005年にスコットランドへ渡った。

 セルティックではリーグ優勝3回、2006-07シーズンには年間最優秀選手に輝くなどレジェンドとして語り継がれる活躍を見せたが、なかでも2006年11月21日に行われたCLグループステージ第5節ユナイテッド戦(1-0)で決めた決勝FK弾は伝説として刻まれている。

 ただ、2008年4月16日に行われたレンジャーズ戦(2-1)で飛び出した先制ゴールも負けてはいない。0-0で迎えた前半20分、ピッチ中央でトラップした中村は、ゴールまで約30メートルの位置から豪快に左足を振り抜く。アウトサイドにかかった一撃は、ゴール正面へ飛んだかに思われたが、そこから左に向かって急カーブ。衝撃の軌道を描いてネットに突き刺さった。

 記事では「ハートリーが2008年のレンジャーズ戦で勝利に導いたナカムラのワンダフルゴールを回顧する」と題し、当時の同僚だった元スコットランド代表MFポール・ハートリー(現フォルカークFC監督)が中村のゴラッソを振り返っている。

「私はナカのゴールに驚いたことを記憶している。毎日の練習や試合で彼のクオリティーはみんなが見てきたが、なんてゴールだ! という感じだった。私は彼の右後方にいて、彼はピッチ中央でボールに触れた。そこからシュートは打たないよな、と思ったことを覚えている。彼のシュートの軌道は素晴らしかった。真っすぐ向かい、そこから別の方向に向かった。ナカはセルティックのために多くの得点を決めたが、他のどのゴールにも引けを取らない」

 グラスゴーにある本拠地セルティック・パークのゴールネットが揺れてから早12年、今なお中村の一撃はファンのみならず選手たちの記憶にも鮮明に残っているようだ。

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