「サッカーやスポーツが与えられる価値はある」 浦和FW武藤、“コロナ禍”後への誓い

オンライン上で取材に応じた浦和FW武藤雄樹【※画像はスクリーンショットです】
オンライン上で取材に応じた浦和FW武藤雄樹【※画像はスクリーンショットです】

仙台で東日本大震災を経験した武藤 「再開した時に希望の星になるのが合言葉だった」

 J1浦和レッズのFW武藤雄樹が20日にオンラインでの取材対応を行い、新型コロナウイルスが感染拡大を見せる社会情勢のなかで、「サッカーやスポーツが持つ価値」について言葉を残した。

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 武藤は今季、昨年秋に負傷した影響でトレーニングキャンプは別メニュー調整になった。全体練習に合流し始めた矢先に、新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦が中断し、その後はトレーニングなどの活動も停止という状況になっている。そうしたなかで「当初に思っていたよりも大変な状況で、正直なところ再開のことは考えづらい」と話す。現状ではクラブから与えられるメニューや人の少ない時間帯のランニングなどで、「最低限、アスリートとして維持することを考えている」のが実情だと話した。

 1人のスポーツ選手として武藤は、「今の世の中では、例えば医療に関わる方たちなど世の中に大きな影響を与える方がいると思う」としたうえで、その後の社会に対しての価値に言及した。

「正直、Jリーグがなかったとしても(人々が)生活できないわけではなく、生きていくなかで大事なものがあるかもしれないけど、サッカーやスポーツが与えられる価値はあると思う。安心してJリーグを見られるようになった時、ストレス解消になるとか、頑張ろうと思えるようなものを見せるのが価値だと思う」

 ベガルタ仙台でプロデビューした初年度に東日本大震災を経験した武藤だけに、「仙台の時を考えれば、試合が再開した時に希望の星になるというのがチームの合言葉だった。実際に、人の心を動かすような試合ができたと思う。今回も再開した時にそういうプレーを見せたいし、そこにサッカーやスポーツの意味があると思っている」と、多くの人々が苦しい時期を過ごした時だからこそ、プレーで心を動かし、明日への活力を与える力があることを実感している。

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