ラニエリ監督、コロナ禍の再開案に独自見解 「異常なリーグ戦」「歪んだものになる」
いつ再開するかも分からず、ゼロからチーム作りを進めなければならない困難な状況
サンプドリアを率いる智将クラウディオ・ラニエリ監督は、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューで、イタリアの情勢について「異常なリーグ戦であり、どうしたとしても歪んだものになる」と見解を述べている。
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ラニエリ監督は指導者として多くの実績を積んできたが、イタリア国内では途中就任でチームを立て直す手腕を見せることの多さから「修理屋」の異名を取った。そして、そのキャリアのなかで輝くのは2015-16シーズンにFW岡崎慎司も所属していたプレミアリーグのレスターを率いて優勝を勝ち獲ったことだろう。今季は、昨年10月にサンプドリアの監督に途中就任していた。
日本代表DF吉田麻也も加入したチームについて、イタリア人指揮官は「私たちは体調と士気の状態が良好だった」と話す。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてすべての公式戦が中断。5月3日まで国内がロックダウン(都市封鎖)されており、最短でもそれ以降でなければチーム活動を再開させられない状況だ。
ラニエリ監督は「再開時期を決めるのは、医療的な判断でなければならない。安全に配慮したガイドラインが決められるべき。ただ、全員が賛成しているわけでないとしても、経済的な背景が再開に向けて影響しているのは理解している」と話す。イタリアでは、5月27日にコッパ・イタリアの準決勝を行う計画から再開への道筋をつけることが議論されている。
その場合、サンプドリアも再開に向けた準備をする必要がある。指揮官は今季について「(準備の)すべてをゼロから始めなければならない。異常なリーグ戦であり、中断していつ再開するか分からないため、どうしたとしても歪んだものになる」と胸中を吐露した。
欧州全体でも8月末まで今季の終了を伸ばす可能性が浮上。この「歪んだシーズン」をどう再開して終わらせるかの議論が、経済的な理由に引っ張られていることを理解しつつも、ラニエリ監督には憂慮する部分がある模様だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)