“リトル・モーツァルト”が3カ月の離脱へ アーセナルでのキャリア終焉の危機

今季初出場のバーンリー戦で負傷のロシツキ 契約期間は今季限り

 アーセナルのトーマス・ロシツキは、1月30日に行われたFAカップ4回戦のバーンリー戦で大腿部を負傷。離脱期間は3カ月にも及ぶと予想されており、アーセナルでのキャリア終焉の危機を迎えている。英国営放送「BBC」が報じている。

 チェコが誇る天才司令塔は昨夏に膝の手術を行った影響で、今季は開幕から欠場が続いていた。バーンリー戦で途中出場し、満を持して今季初出場を果たしたが、出場からわずか3分ほどで負傷。当初の見込みでは6週間程度とされていたが、事態は予想よりも深刻だったようだ。

 昨オフにクラブと契約を1年間延長して今季に臨んだロシツキだが、シーズン中の復帰にも黃信号が点っている。2006年からガナーズでプレーし、これまでに246試合に出場してきたが、バーンリー戦がアーセナルでのラストゲームになる可能性も浮上している。

 アーセン・ベンゲル監督もロシツキの状況について尋ねられると、「(アーセナルでのキャリア終了?)そうならないことを願っているが、負傷は深刻なものだ」と答え、がっくりと肩を落とした。

 ロシツキはその芸術的なプレースタイルから、天才音楽家の名にちなんで”リトル・モーツァルト”の異名をとる。しかし、キャリアの大半をケガとの二人三脚で歩んできた。すでに35歳とベテランの域に達したが、ここから復活を遂げることはできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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