長友所属のガラタサライ監督、新型コロナ感染の体験を吐露 「恐怖という言葉で不足」

ガラタサライのフティフ・テリム監督【写真:Getty Images】
ガラタサライのフティフ・テリム監督【写真:Getty Images】

3月にコロナ感染を報告したテリム監督、自宅療養で病状も安定

 トルコの強豪ガラタサライを率いるファティフ・テリム監督は、3月下旬に新型コロナウイルスへの感染を表明したことで世界中から心配の声が挙がったが、現時点では退院して体調に問題がないという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

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 テリム監督はイタリアではセリエAの名門ACミランを率いた経験があり、攻撃的なサッカーを信奉する指揮官として知られる。今季のガラタサライでは、日本代表DF長友佑都も指導してきた。しかし、3月に入って新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦などがストップしたなかで、自身の感染を明らかにしていた。

 そのテリム監督は、このウイルスについて感染したからこその意見を話している。

「今、全世界はテストを受けていると言えるだろう。私は今、健康だ。ただ、私は幸運だったと言える。症状が現れる前に陽性が判明して、すぐに治療をスタートしてもらうことができた。現在は自宅で療養している。私が感じた思いは、恐怖という言葉では表現として不足してしまうほどのものだ。おそらく、イタリアに住んでいる人々は私の言葉の意味を理解するだろう」

 テリム監督は、感染の初期段階で陽性反応が出たことが幸運だったという見解を示す一方で、本当の意味での命の危機を感じたことを吐露している。

 イタリアでは医療崩壊と呼ばれる事態になるほどに新型コロナウイルスの感染が広がっているだけに、イタリアメディアのインタビューを受けて実感する部分も大きいだろう。世界的にもサッカー関係者にも感染が広がっている新型コロナウイルスだが、その恐怖は当事者だからこそ感じるものがあったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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