アーセナル史上“最高の契約”は? 元イングランド代表FW力説「クラブのDNA変えた」
クラブOBのイアン・ライト氏、ベルカンプを「すべてをもたらしてくれた」と称賛
アーセナルOBの元イングランド代表FWイアン・ライト氏は、元フランス代表FWティエリ・アンリのピーク時の活躍ぶりは、バスケットボール界のレジェンドであるマイケル・ジョーダンのそれに並ぶものだと考えているという。だが、アーセナル史上“最高の契約”となると、別の選手の名前が浮かぶようだ。英紙「メトロ」が報じている。
ライト氏が考えるアーセナル史上“最高の契約”は、元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ。同氏は1995年の夏、イタリアのインテルから当時のクラブ史上最高額となる移籍金750万ポンド(約10億1000万円)で北ロンドンのクラブに加入した。
イタリアで活躍できなかったベルカンプは加入当初、プレミアリーグで戦ううえで求められるフィジカル面での高い要求に応えられないのではないかと考えられた。序盤は苦しんだものの、ベルカンプがアーセン・ベンゲル監督就任前のチームにおいてDNAを変えていったと、ライト氏は英公共放送「BBC」に語っている。
「デニスと一緒にプレーすることで、私たちは彼が何をできるのかを理解していった。細心の注意を払って準備をしていたし、私は常にそれを見ていた。当時750万ポンドで、デニスのような選手と契約できたが、私たちにとって素晴らしい契約だった」
破格の移籍金でアーセナル入りしたオランダ人ストライカーは、見事にプレミアリーグへ順応。同クラブで英雄視されるほどの活躍を見せた。そんなベルカンプを、ライト氏はさらにこう称えた。
「サッカー選手として、デニス・ベルカンプは、すべてをもたらしてくれた。その後の私たちの成功は、この上に作られたと言える。私たちのクラブにとって最高の契約だったと思う。クラブのDNAを変えていったことに敬意を表してね」
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