欧州サッカーの“夏開催”、元伊代表の英雄FWが太鼓判 「日本で夏にプレーしたよ」
磐田で4シーズンにわたってプレーしたスキラッチ氏、Jリーグ時代に言及
かつてJリーグのジュビロ磐田でプレーした元イタリア代表の英雄FWサルバトーレ・スキラッチ氏は、新型コロナウイルスの影響で中断しているシーズンの“夏開催”が協議されている話題について触れ、「日本で夏にプレーしたよ」と太鼓判を押している。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じた。
“トト”の愛称で知られるスキラッチ氏は、母国開催の1990年イタリア・ワールドカップで得点王とゴールデンボール賞(MVP)をダブル受賞し、イタリアを3位に導いた英雄の1人だ。メッシーナやユベントス、インテルで活躍し、94年に磐田へ加入した。
Jリーグ1年目に18試合9ゴールの結果を残すと、95年には34試合31ゴールと鋭い嗅覚を発揮。96年は出場試合数が減ったが、それでも23試合15ゴールと優れた得点能力を見せつけている。97年は負傷に苦しんだが、4シーズンにわたって磐田に在籍し、ワールドクラスのプレーで日本のファンを魅了した。
新型コロナウイルスの影響で世界中のサッカーリーグが中断しており、欧州では再開時期を巡って協議が進められており、通常はオフシーズンにあたる夏開催案も挙がっている。イタリアをはじめ、欧州主要リーグで真夏開催は一般的ではないため不安も広がっているが、太鼓判を押したのがスキラッチ氏だ。
イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は、「スキラッチ:夏にプレー? 日本でやったから問題ない」と見出しを立てて報道。現地紙「ラ・スタンパ」の取材に応じた元イタリア代表ストライカーのコメントを紹介しつつ、夏開催について「スキラッチにとっては何も新しいことではないだろう」と指摘している。
日本で真夏開催を経験しているスキラッチ氏は、「私はキャリアの晩年、日本で夏にプレーしたよ」と説明し、夏開催に問題がないことを強調している。もっともイタリアをはじめ、欧州では被害が拡大しており、「今は注意しながら再開を図るのが正解だろうね」と慎重な姿勢を見せる。
「サッカーは国の鏡だ」
そう言い切ったスキラッチ氏もシーズンの再開を願ってやまない1人だが、果たして夏開催となるのか。今後の動向に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)