「マンUはカガワで混乱していた」 香川、プレミア時代の“不運”を英紙指摘「大打撃に」
香川は政権交代による被害を受けた 「様々なポジションに彼を配置」
MF香川真司は今季からスペイン2部サラゴサでプレーしている。スペインでも地位を確立している香川だが、英メディアはマンチェスター・ユナイテッド時代を振り返り、「ユナイテッドはカガワの強みで少し混乱していた」と、政権交代により香川の特長を生かすことができなかったと指摘している。
ドルトムントで飛躍を遂げた香川は2012年に名将アレックス・ファーガソン監督率いるユナイテッドへの移籍を掴み取った。ノリッジ戦ではプレミアリーグにおけるアジア人初のハットトリックを達成し、リーグ優勝にも貢献した。
しかし、翌シーズンにファーガソン監督が退任し、デイビット・モイーズ監督(現ウェストハム)が就任すると状況が一変し、出場機会が激減。次のルイス・ファン・ハール政権でも立場が変わらなかったため、ドルトムントの出戻りを決断していた。
ユナイテッドは現在、ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョへの関心が取りざたされており、チェルシーやリバプールとの争奪戦が予想されているが、英紙「フットボール・ロンドン」は「サンチョの移籍を成功させるため、ユナイテッドが犯した2つのミスから学ばなければならない」と取り上げ、ドルトムントから移籍した香川とアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン(現ASローマ)を“失敗例”として挙げている。
「ブンデスリーガでインパクトを残し、プレミアへと移行した代表格に聞き覚えがあるか? 香川とムヒタリアンの2人が、最大の事例だ。プレミアでうまくやれなかった典型例だ」と取り上げ、香川については「ファーガソンの勇退が本当の意味で大打撃になった」と指摘している。
「ユナイテッドはカガワの強みで少し混乱していた。前線や中盤など、様々なポジションに彼を配置した」と、モイーズ監督は香川の特長を生かしきれなかったと振り返った。ファーガソン監督はプレーメーカーとしての素質を香川に見出し、加入初年はプレミアの適応に時間を費やしたが、勝負の2年目では政権交代による不運で、最後まで持ち味を発揮しれなかったのが悔やまれるところだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)