香川と同時加入の元ユナイテッドMF、“暗黒時代”の苦悩吐露 「たらい回しにされた」
香川と一緒に加入会見に臨んだMFパウエル、ユナイテッドでの受難の日々を回想
かつてMF香川真司(サラゴサ)とともにイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドに同時加入したMFニック・パウエル(ストーク・シティ)が、当時を“暗黒時代”として回想し、「サッカーへの愛を失った」「1軍と2軍をたらい回しにされた」と苦悩のエピソードを告白している。
現在26歳のパウエルは、イングランド4部クルー・アレクサンドラ時代に38試合14ゴールと活躍し、18歳の翌2012-13シーズンに名門ユナイテッドへ移籍。名将アレックス・ファーガソンに見出され、同シーズンにドルトムントから加わった香川とともに加入会見に臨んだ。前途洋々と思われたパウエルの未来だが、受難の日々だったという。
当時を振り返り「サッカーへの愛を失った」と吐露したパウエル。「当時は一体感を感じなかったんだ。1軍と2軍をたらい回しにされた」と続け、あるエピソードを明かしている。
「2軍の試合、2軍のトレーニング、あるいは1軍のトレーニングに遅刻して、周りの人が自分を探していたのを覚えている。正直言って、自分がどこにいることになっているのか分からなかったんだ。ある練習場に行くと、『今週はあそこにいることになってるだろ』と言われ、10分、15分遅刻して罰金を科された。でも誰も話しかけてくれなかったし、自分がどこにいるべきか分からなかったんだ」