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輝き放つレッズの新たなリーダー“ラスト・ピース”デヤン・ロヴレンがリバプールを支える
ギャラガーの後継者に期待
昨季2位と大躍進を遂げたリバプールは、日本時間のきょう26日、覇権を争うマンチェスター・Cとの一戦に1-3で敗れた。だが、開幕戦ではサウサンプトンから2-1で確実に白星を挙げ、マリオ・バロテッリの獲得も発表された。今季に向けた戦力が整ったレッズは、悲願のプレミア制覇を目指す。
開幕戦のシステムは4-2-3-1。リバプール指揮官のロジャースは、普段のMFスティーブン•ジェラードをアンカーに置くシステムではなくドイスボランチを採用した。そこに、慎重な試合展開を見据えた狙いが垣間見えた。試合序盤にスターリングが先制点を奪って順調な立ち上がりを見せたが、深い位置に位置取りするボランチ2人と、前線でゲームを組み立てようとする攻撃的MFの間に距離感が生じてしまう。
この中盤の空洞化を突かれ同点弾を許すも、直後にジョー・アレンを投入し、中盤のリンクマンとして攻守のバランスを整える。さらにランバート投入でシステムを4-3-1-2へとシフトし、最終的にダニエル・スターリッジが決勝ゴールを奪った。ドローで終わっていた場合、バルセロナに移籍したルイス・スアレスの不在を嘆くような展開となっていたが、そこを勝ち切るのが今のリバプールの強さである。
新加入のクロアチア代表DFデヤン•ロヴレンのプレーは、アンフィールドを湧かせた。サウサンプトンからやって来たこの若きクロアチア人センターバックは、すべての素養を兼ね備えている。正確無比なロングフィード、スピードのあるカバーリング、攻守において発揮する対人能力の高さ。まさにリバプールが長年追い求めていた、絶対的に不可欠な“ラストピース”であった。ロジャース監督は、ロヴレンをこう評価している。
「デヤンは完璧だ。ジェイミー•ギャラガーが去ってからわれわれが探し求めていた存在なんだ。圧倒的なセンターバックだ。ボールも運べるし、ボールを奪える。攻撃の先を読む能力が信じられないほど高い。両足でクオリティーの高いパスも出せる。去年どちらのペナルティーエリア内でも圧倒的な存在であることをわれわれは知らされた」
昨年9月のサウサンプトン戦では、相手チームで活躍していたロヴレンに決勝点を許した経緯もあった。2013年に現役を引退した元イングランド代表DFギャラガーは、チームの中核を担う精神的な支柱でもあった。指揮官は、彼の後継者としてロヴレンに早くも絶大の信頼を寄せている。