地元紙評価が二分のインテル長友 「恐れを知らない」と称えられる一方、「混乱」の低評価も

フル出場で勝利に貢献 先制点への「導火線に火をつけた」

 インテルの日本代表DF長友佑都は、3日の本拠地キエーボ戦に先発フル出場し、1-0の勝利に貢献した。攻守に渡り存在感を発揮したダイナモは、辛辣なイタリア地元紙から「恐れを知らない」「導火線に火をつけた」との高評価を手にする一方、「混乱していた」と分析されるなど、評価は真っ二つに分かれている。

 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は、長友に及第点となる6.5点を与えている。「素晴らしく状況を把握している。1-0リードへの導火線に火をつけた。イカルディのクロスバー直撃のシュートを呼ぶ、美しいクロスを上げた。厳しい戦いにも、この日本人は全く恐がらずに戦った」と寸評では高く評価された。FWイカルディの7点に次ぐ、チーム2番目の高評価だった。

 リーグ戦では1月24日のカルピ戦の途中出場以来、先発では同10日のサッスオーロ戦以来のピッチとなったが、右サイドバックとして躍動。FWマウロ・イカルディの頭にドンピシャのクロスを合わせるなど攻守に渡り存在感を発揮した。

 「コリエレ・デロ・スポルト」紙も6.5点の及第点で続いた。「頭を下げながら出発。開始直後は思慮分別が足りなかった。時間が経つにつれて、自由に解放されたプレーを見せた。イカルディに最高のボールを送り届けた」記事では終盤に高精度のクロスをストライカーに供給したと評価されている。

 一方、「トゥット・スポルト」紙は長友に5.5点と厳しい評価を下している。「アイデアが混乱していた。イカルディに2つの美しいボールを供給し、後半向上した」と指摘されている。MFブロゾヴィッチの最低評価5点に続く、低い評価だった。

 評価は二分されたが、フル出場で無失点勝利に貢献した長友。このまま定位置奪回に勢いを付けたいところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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