今季の負傷者数は延べ39人! 13連勝で首位猛追の王者ユベントスを襲う異常事態

クラブ記録達成のジェノア戦で、カセレスが今季絶望の重傷か

 クラブ新記録となる13連勝を果たしたイタリア王者ユベントスだが、今季の負傷者数で信じがたいデータが出ている。イタリア紙「トゥット・スポルト」は、3日に1-0で勝利したジェノア戦で負傷したウルグアイ代表DFマルティン・カセレスの重傷と、今季トータルの負傷者数を報じている。

 本拠地ユベントス・スタジアムで、クラブ新記録を樹立する記念すべきゲームとなったジェノア戦だったが、アクシデントが相次いだ。まずは前半のうちに、フランス代表DFパトリス・エブラが負傷交代。そして、後半15分過ぎにはDFカセレスが空中戦で競り合った後、着地の際に右足を捻ってしまった。もんどり打って芝生を叩いて痛がるカセレスは、涙を流して担架に乗せられて交代。同紙は今季は絶望的で、復帰までに6カ月から8カ月の重傷の恐れがあると報じた。

 そして同紙は、この2名の負傷によって今季に入ってからユベントスが出した負傷者の延べ人数が39人に上ると報じている。プレシーズンの段階での離脱者を含めた数字であり、昨年8月からの約半年間でこの人数に達した計算になる。今季加入したドイツ代表MFサミ・ケディラが3回離脱した原因となる筋肉系のトラブルが、そのうち27名分を占めるというデータで報じた。

 開幕から第10節までで3勝3分4敗と黒星が先行し、一時はマッシミリアーノ・アッレグリ監督の去就問題に発展した今季のユベントス。しかし、そこから破竹の13連勝で首位ナポリに対して勝ち点2差の2位まで追い上げ、イタリアの絶対王者ここにありを示している。

 その一方で、チームが満身創痍であることがあらためて浮き彫りになっている。傷だらけのユベントスは、逆転でリーグ5連覇を達成することができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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