イタリア人元審判、コロナ拡大で“自粛”提言 「日本人を見習わないといけない」
イタリア人の元審判マレッリ氏、日本を引き合いにイタリア国内の改善点を指摘
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、甚大な被害が広がっているイタリアの元審判ルカ・マレッリ氏が悲惨な状況のなかで持論を展開し、「日本人を見習わないといけない」と語っている。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
世界中で170万3147人が新型コロナウイルスに感染し、死者は10万2846人に上っている(『worldometer』集計、11日17時30分時点)。大きな打撃を受けている国の一つがイタリアで、感染者は世界3番目の14万7577人、死者は最多1万8849人。各国のサッカーリーグは中断しており、イタリアでも再開の目途は立っていないのが実情だ。
そんななか「TMWラジオ」の取材に応じたイタリア人元審判マレッリ氏は、「この非常事態から抜け出すということを頭に入れて、今を生きよう」と呼び掛けている。「数日前に私は友人の医者から聞いたのだが、毎年15億人が風邪でコロナウイルスの影響を受けており、それは紀元前2000年からある」と語る。
1日も早い事態の終息を願うマレッリ氏は「すぐにワクチンが見つかることを祈るが、すぐには難しいだろう。2月末までの生活とは異なり、しばらくは人々がお互いに距離を取って生活し、ウイルスと上手く付き合っていかないといけない」と危機感を強めている。
国家の緊急事態とはいえ、人は生活を送らなければ生きていけない。買い物や仕事、それ以外の面でも必要に応じて外出するケースが出てくる。また人との接触をゼロにするのも難しい。マレッリ氏は「健康への不安は全員に影響を与えるだろう。日々の恐怖がないことを願うが、この景色を眺めながら、2年間家にいることはできない」と語り、日常生活における改善点の一つに「握手」を挙げている。
日本では、欧米などで一般的な握手の挨拶ではなく、適度な距離を保ったお辞儀の文化が浸透している。マレッリ氏は「握手において、我々は日本人を見習わないといけない」と指摘し、握手の自粛を訴えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)