元インテルFW、かつての相棒ロナウドの“伝説”を絶賛 「彼と並び立つ選手は過去にいない」

インテルなどで活躍したイヴァン・サモラーノがロナウドについて言及【写真:Getty Images】
インテルなどで活躍したイヴァン・サモラーノがロナウドについて言及【写真:Getty Images】

インテルなどで活躍したFWサモラーノ、元相棒のロナウドを絶賛 「最も特別」

 現役時代にイタリアの強豪インテルなどで活躍した元チリ代表FWイバン・サモラーノ氏が、スポーツ専門局「FOXスポーツ」に対してチームメートとしてプレーした“怪物”元ブラジル代表FWロナウド氏について語っている。

 サモラーノ氏はレアル・マドリードなどで活躍した後に1996年夏にインテルへ加入。ストライカーとしてプレーしていたが、翌夏にインテルへやってきたのがロナウドだった。強烈な破壊力を持つ2トップとして共闘したが、翌年には当時のイタリア代表のファンタジスタ、ロベルト・バッジョが加入。そこで背番号10がバッジョ、9がロナウドとなり、9番の明け渡しを迫られたサモラーノは18番の間に+を入れる「1+8」という番号を生み出して話題を呼んだ。

 そのロナウド氏について、サモラーノ氏は「サッカーの歴史上、最も優れたセンターフォワードだと思っている」と語る。

「私のキャリアを振り返った時、彼と同じ時間を共有できたということが最も特別だったと思っている。彼と並び立つ選手は過去にいないし、今後も出てこないだろう。彼はキャリアの中で大きなケガをした。それを目の当たりにした私たちは、もうトップレベルの彼は戻ってこられないのだろうと思っていた。だが、彼は私たちに素晴らしい授業をしてくれたと言える。素晴らしいプロフェッショナルである彼は、以前よりも強くなって戻ってきた」

 サモラーノ氏が語るのは、1999年11月にリーグ戦で右膝靭帯部分断裂の大怪我を負い、手術とリハビリのため長期の欠場を余儀なくされた後、復帰戦となった翌年4月のカップ戦で同じ個所を完全断裂してしまう悲劇のことだ。その後1年半を超えるリハビリの末、02年にシーズン終盤で復帰すると、6月には日韓ワールドカップ(W杯)でブラジル代表を優勝に導くプレーを見せた。それもまた、プレーだけでないサモラーノ氏を感嘆させた要素だったようだ。

 こう語るサモラーノ氏もまた、178センチの身長では考えられないようなジャンプ力と滞空時間の長さで圧倒的な空中戦の強さを誇り、「ヘリコプター」とすら呼ばれた名ストライカーだった。そのチリ代表のレジェンドにとっても、怪物ロナウドのインパクトは他とは比べられないようなものだったようだ。

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