鳥栖「33選手の最新市場価格ランキング」 最高は9600万円、評価上昇の有望株は?
【J1クラブ別推定市場価格|鳥栖編】小屋松とチアゴ・アウベスが9600万円で1位タイ
新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断が続く今季のJリーグだが、段階的な再開を目指した日程を白紙に戻すことが今月3日に発表された。現状ではまだ1試合しか行われておらず、各チームの戦力を確認したいファンも多いはずだ。そこで今回は、視点を変えた各チームの戦力分析を進めたい。
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ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したもので、“推定移籍金”に近い意味を持つ。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照。市場価格は今季開幕時点)。
■サガン鳥栖(昨季15位)
選手市場価格総額:12億円
チーム内最高額選手:小屋松知哉、チアゴ・アウベス(9600万円)
2年連続で残留争いをしている鳥栖の評価は低く1億円を超える選手が1人もおらず、チームの総額は12億円となった。この価格はJ1のなかでも圧倒的な低評価で、J2でも中の上といった市場価値になっている。だが新型コロナウイルス感染拡大の影響により今季はJ2への降格がなくなり、鳥栖にとっては不幸中の幸いを体現することになるだろう。
今季の鳥栖はチームを一新。2種登録や特別指定選手を含めて、19人もの新入団選手を迎えてチームの再構築を図ろうとしている。そのなかで評価が高いのが、昨季は京都で9得点を挙げる活躍を見せたMF小屋松知哉(9600万円/1位タイ)、昨季シーズン途中から加入したFWチアゴ・アウベス(9600万円/1位タイ)だ。両者が攻撃の中核を担い、市場価格1億円超えの評価を得るような活躍を見せれば、チームの飛躍も期待できる。
好材料の少ない鳥栖だが残留した選手のなかには、市場価格を上げた有力株も控えている。昨季、キン・ミョンヒ監督就任をきっかけに出場機会を得たGK高丘陽平(8400万円/3位タイ)は3600万円増額の評価を受けている。さらに、昨季に17歳でJ1デビューを果たしたMF松岡大起(4800万円/9位タイ)は、2種登録からプロ契約を勝ち取り1800万円増の高評価となった。
そういった右肩上がりで才能豊かな若手選手と新戦力の融合が求められるシーズンとなり、初めて開幕から指揮を執ることになったキン・ミョンヒ監督の手腕が問われる。降格がないことを逆手にとって、今季はチームの基盤作りに専念するのも、近未来を見据えた戦略として好手と言えそうだ。