なぜハーランドはユベントス移籍を拒否した? 伊メディア指摘「刺激的な解決策ではなかった」

当時ユーべからの誘いがあった中、ザルツブルクを選択したハーランド【写真:Getty Images】
当時ユーべからの誘いがあった中、ザルツブルクを選択したハーランド【写真:Getty Images】

ザルツブルクを選択したハーランド 理由は「すぐに自分が主人公になれるクラブに行くこと」

 ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドは、現在のサッカー界で最も注目されるストライカーの1人だ。今季前半、オーストリアのザルツブルクでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場するとゴールを量産し、一躍ビッグクラブからの注目も集めた。その背景には、キャリアにおける選択があったとイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が特集している。

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 ハーランドが注目を集め始めたのは、ノルウェーのモルデFKで39試合14ゴールの成績を残した2017年1月からの1年半だろう。マンチェスター・ユナイテッドのスカウトが試合を見ていたことなどが報じられたが、イタリア王者ユベントスもこの時期にハーランドという才能を見つけていた。

 記事によると、2018年の夏にユベントスはハーランドを獲得するためのオファーを投じたという。同時期にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをレアル・マドリードから獲得し、話題は全てこのスーパースターに集中していたが、水面下では若手ストライカーの得点力に着目していたようだ。

 しかしハーランドとモルデFKは、ユベントスからの500万ユーロ(約6億円)のオファーを断った。その理由が、「すぐに自分が主人公になれるクラブに行くこと」であり、ザルツブルクからのオファーを選んだ。元より、ユベントスもまた保有権を確保した後に一度は他クラブに期限付き移籍をさせて経験を積ませるプランだった。しかし、「ローンはハーランドにとって刺激的な解決策でなかった」と指摘している。

 結局、ハーランドはそのシーズンの途中時点、2019年1月にザルツブルクに移籍し、爆発的な得点力を見せつけて今年1月にドルトムントへ移籍した。21年には7500万ユーロ(約90億円)で他クラブに移籍できる契約解除条項が付帯しているとされるが、それが有効にならない今夏の時点でレアルなどのビッグクラブが1億ユーロ(約120億円)級のオファーを出す可能性があると盛んに報じられている。

 18年の夏にハーランドが決断したキャリアの選択が、今の立場につながっていることは容易に想像できる。記事は「ユベントスは1~2年後に再び獲得を試みるだろう」と締め括っていたが、着実なキャリアアップの選択を成功させてきたハーランドは、今後どのようなステップを選択して飛躍していくのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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