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韓国代表の“白虎エンブレム” デザイン当事者が吐露「猫という言葉がショックだった」
前韓国代表の白虎エンブレムをデザインしたキム氏が回想「気苦労が多かった」
韓国代表の新ユニフォームが2月に発表され、エンブレムのデザインも19年ぶりに変わり、韓国内のファンから賛否を呼んでいた。そんななか、同国スポーツ紙「イルガンスポーツ」が、前韓国代表ユニフォームの白虎のエンブレムをデザインしたスポーツデザイナーのキム・ホンジュン氏にインタビューを敢行。キム氏はデザイナー会社の代表で韓国代表サポーターズ“レッドデビル”にも所属しているという。
前回のエンブレムのデザインが登場したのは2001年。2002年日韓ワールドカップ(W杯)を前に大きく刷新され、19年のもの間、多くのサッカーファンに馴染みあるエンブレムとして定着した。
記事の中でキム氏は白虎を選択した理由について「初めから動物を描きたかった。朝鮮半島の形が虎の模様とも言われていましたし、韓国を代表する猛獣です。そこで白虎をモチーフにデザインしようと決めた」と語っている。
だが、デザインが完成し、世間に発表された当初は批評も多かったという。「虎は本当に難しいデザインです。ライオンよりも難しい。初めて公開された時『猫じゃないのか』という反応が多かったです。虎をデザインする時、とにかく強さばかりを強調したイメージを求めていなかった。あまりに強すぎると拒否感が生まれると思い、少し柔らかく描きたかった。目を賢そうに描いたからかもしれない。猫という言葉が、もっともショックでした。私がエンブレムをデザインしたことも知らず、私の前で怒る人もいました。気苦労が多かったです」と、正直に吐露している。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。