インテル長友、アシスト未遂で沸かせる キエーボ戦フル出場で伝統の”ウノ・ゼロ”勝利に貢献!

右サイドを制圧したダイナモ リーグ戦5試合ぶりの勝利に貢献

 イタリア伝統の”ウノ・ゼロ(1-0)”で勝ち切るインテルが戻ってきた。3日の本拠地キエーボ戦で、インテルは後半3分のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの先制ゴールを守り切り、1-0で勝利した。日本代表DF長友佑都は右サイドバックで1月27日のイタリア杯準決勝第1戦のユベントス戦以来となる先発出場を果たし、無失点とチームのリーグ戦5試合ぶりの勝利に貢献。後半には、イカルディの頭にピタリとクロスを合わせる見せ場も作った。

 前節のミラノダービーで、ACミランの日本代表FW本田圭佑の先制アシストに始まる0-3の完敗を喫していたインテルは、仕切り直しの一戦になった。その試合で退席処分を受けて、1試合のベンチ入り停止処分になったロベルト・マンチーニ監督は不在となり、アシスタントコーチのジュウリョ・ヌチアーリ氏が指揮を執った。危機感の走ったチームは前半から躍動感のあるプレーを見せる。

 前半22分、長友がボールを持って敵陣に侵入し、サンプドリアから加入して2試合目のFWエデル、FWロドリゴ・パラシオ、MFジョフリー・コンドグビアと流れるようにパスがつながりシュート。これは相手GKに弾かれ、さらに反応した長友が押し込みに行ったが、大きく枠を外れた。インテルは圧倒的に攻め込みながらゴールを奪うことはできず、0-0で前半を終えた。

 そして後半立ち上がりの3分にゲームが動く。CKからゴール前で混戦が生まれ、キエーボDFがラインを上げられなかったところで、こぼれ球に反応したFWイカルディが相手GKと1対1に。トーキックで押し込んだイカルディのゴールでインテルが貴重な先制点を挙げた。

 長友のこの試合での最大の見せ場は同11分、右サイドでボールを受けると、縦にドリブル突破を仕掛けて相手を振り切ってクロス。ニアサイドに入り込んだFWイカルディの頭にドンピシャのボールが飛んだが、ヘディングシュートはクロスバーを直撃。長友にとってはアシストを損した形になった。

 その後もインテルは主導権を譲らずにゲームを支配。終わってみれば18本のシュートを放ち、キエーボは終了間際の同44分に放った一撃がこの試合唯一のシュートとなる圧倒的なゲームを見せ、このまま1-0で勝利した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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