ドイツ伝説の闘将がペップのマンC監督就任に苦言 「欧州最高のクラブを率いているのに…」

ペップの手腕は称えるも選手の起用法には噛みつく

 元ドイツ代表DFローター・マテウス氏が、来季マンチェスター・シティの新監督に決まったペップことジョゼップ・グアルディオラ監督の決断を批判した。指揮官の手腕を認めながらも、バイエルンに留まるべきだったとの持論を展開している。衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

「彼は新しいチャレンジを望んでいるんだろう。もちろん、ペップの判断は理解できる。彼のサラリーは信じられないものだ。それに、彼は新しい経験を望んでいる。すでにヨーロッパ最高のクラブでそれができているにもかかわらず、ね」

 ペップのシティ行きの決断を受け、マテウス氏はこのように語っている。英国メディアの報道によれば、シティでグアルディオラ監督が受け取る年俸は1500万ポンド(約26億円)とも言われている。マテウスも同監督の決定に一定の理解を示した一方で、バイエルンに残るべきだったと苦言も呈していた。

 マテウス氏はスペイン人指揮官について、「私はもっと長い間、彼をミュンヘンで見たいと思っている。彼はいつでも興味深く、ジャーナリストたちを楽しませてきた。彼はチームをあらゆる面で向上させた」と、その手腕を絶賛している。それでも選手の起用法についてはお気に召さないようで、4-3-3や3-4-3といったシステムはあくまで基本として、試合の中では流動的なシステムで戦うペップ流采配に対しては厳しい言葉を残していた。

「彼のシステムは好きじゃない。試合中に何度も変更される。彼は選手が得意とするポジションではなく、異なるポジションで起用する。私だったら普段はライトバックでプレーしていたから、左FWではプレーしたくない」

 闘将と呼ばれたドイツ代表のレジェンドは、グアルディオラ監督のことを称えながらも、その決断にどこか納得がいっていないようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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