レアル、オフの補強は? ジダン監督が「下さなければいけない決断」に現地紙注目

レアル・マドリードの今後の補強に注目【写真:Getty Images】
レアル・マドリードの今後の補強に注目【写真:Getty Images】

平均2ゴールに満たない得点力不足を解消すべくストライカー獲得が急務

 新型コロナウイルスの影響により、サッカー界では世界的に活動が停止してしまっている。スペインでもリーガ・エスパニョーラは中断を余儀なくされており、2019-20シーズンを無事に終えられるかは不透明な状況だ。そんななかで、スペイン紙「AS」はレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督が、来季に向けて決断をしなければいけない事柄をピックアップした。

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 今季のレアルは、サウジアラビアで行われたスペイン・スーパーカップを制したものの、国王杯(コパ・デル・レイ)ではレアル・ソシエダに敗れ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16第1戦ではマンチェスター・シティに敗れ、敗退の危機に瀕していた。中断していたリーガではバルセロナを勝ち点2差で追う2位につけている。

 最初に指摘されたのが、得点力不足に対する取り組みだ。2冠を達成した歴史的なシーズンにレアルは1試合平均ほぼ3得点を記録した。しかし、今季の彼らは平均2得点にも届いていない(1.81点)。その決定力不足を解消するために、話題となっているのが、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドの獲得だ。ジダン監督は19歳のストライカーの獲得に本腰を入れるのか、それともセルビア代表FWルカ・ヨビッチ、ドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスら、すでに所属しているストライカーで乗り切るのかを判断しなければならない。

 ハーランドは2020-21シーズンの冬の移籍市場から、7500万ユーロ(約88億円)の移籍金が設定される。そのため、ドルトムントは今夏の移籍市場でこれ以上のオファーが届けば移籍に応じる可能性があり、ハーランドの年齢を考えれば、その金額は安くなるかもしれない。

 続いて取り上げられたのが、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルとコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスという戦力外扱いになっている2人のスタープレーヤーについてだ。昨夏、ジダン監督は両者の放出を決めていたが、選手たちが拒否したことで不可能となった。問題になっているのが金額面。ベイルはスペイン代表DFセルヒオ・ラモスと並び、チームトップの年間1400万ユーロ(約16億円)を得ている。また、ハメスも1000万ユーロ(約11億円)近くを稼いでいる。この金額を彼らに払う意思のあるクラブは皆無だ。2人の放出は経済的な打撃になる可能性もあるが、ジダン監督は、自身が起用する考えのある選手だけでスカッドを固められるかは、ポイントとなる。

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