プレミア選手、コロナと闘う英国医療を支援 基金設立に保健相も賛同「寛大な決断」
リバプール主将ヘンダーソンら150人以上の選手が一斉にSNSで声明
プレミアリーグ所属の選手たちが新型コロナウイルスとの闘いで日々奮闘するNHS(国営医療サービス)の支援ための支援基金「#PlayTogether」を設立した。リバプールの主将MFジョーダン・ヘンダーソン、トッテナムFWハリー・ケイン、マンチェスター・ユナイテッドDFハリー・マグワイアら150人以上の選手が、現地時間8日の夜9時から一斉にSNS上で声明を発表している。
声明によれば、「#PlayTogether」は選手たちによる話し合いにより、クラブやリーグなどからは独立した形の基金として設立。NHSの支援団体である、NHS Charities Together(NHSCT)と提携し、新型コロナウイルスの脅威と戦うNHSへの支援を行うという。
こうした基金の設立の背景には、リーグ側との意見の相違も関係しているようだ。プレミアリーグは新型コロナウイルスの影響を受け、各クラブに選手たちの年俸30%カットを要求していた。しかし、プロサッカー選手協会(PFA)は選手の年俸カットが税収減少につながるとし、国営サービスであるNHSへの悪影響が及ぶとリーグの提案に反対していた。
イギリスのマット・ハンコック保健相もこのプレミアリーガーによる取り組みに賛同。ツイッターで「NHSをサポートするチャリティー #PlayTogether を立ち上げるこの寛大な決断を歓迎する。あなたたちにしかできない役割を果たしている」とコメントを寄せている。
英国では8日までに新型コロナウイルスの感染者が5万5千人、死者数も約6100人に及ぶなど深刻な被害が出ている。医療崩壊の危機を防ぐためにも、プレミアリーグ所属選手が団結して困難に立ち向かおうとしている。
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(FOOTBALL ZONE編集部)