レアルが選手らの給与「10~20%削減」を発表 合意までの内情をスペイン紙報道
新型コロナによる経済的影響を受けて決断
レアル・マドリードは現地時間8日、クラブ公式サイトで新型コロナウイルス感染拡大による経済的影響のため、トップチームの選手やスタッフの給与カットで合意に達したことを正式に発表した。スペイン紙「マルカ」では、この決断に至るまでの内情が報じられている。
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今回の決定では選手側は年俸の10%削減、もし現時点で中断しているリーガ・エスパニョーラの2019-20シーズンが再開されない場合は20%に上昇する可能性がある契約となっている。同紙によると、レアルは3日から協議をスタートさせ、ホセ・アンヘル・サンチェスGMらフロント側は当初からトップチームの選手やスタッフに焦点を当てて、話し合いを開始したと伝えている。
世界的メガクラブであるレアルでも、今回の新型コロナウイルス禍で受けるダメージは大きい。もしシーズンが打ち切りとなった場合は1億ユーロ(約118億円)、再開したとしても5000万ユーロ(約59億円)の減収が想定されているとのことで、この数字はフロレンティーノ・ペレス会長からキャプテンのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスに、繰り返し伝えられていたのだという。
これを受けてラモスを旗頭に、ビデオ通話によるグループディスカッションが開催された。ただし、その場ですぐに全員合意となったわけではなく、削減率を「5%」まで引き下げることを求めた選手もいたという。
ただし最終的には、元フランス代表FWカリム・ベンゼマやクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ベルギー代表GKティボー・クルトワ、スペイン代表MFルーカス・バスケス、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデらの支持もあり、クラブからの提案を受け入れることとなった。
今回の決定には「スペインで最もリスペクトされているクラブの一つとして、模範を示したい」との考え方が重要だったとしている。ビッグネームたちの決断により、レアルにかかる負担は少しだけ軽減されることになった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)