リバプールの56億円ストライカーがクラブ史に残る補強失敗に!? クロップ政権でベンチ要員に

60億円で加入も不発のキャロルの再来か

 クロップ監督はドルトムント時代にも、ベンテケ獲得に動いた事実を認めていたが、どうやらクロップ流のスタイルにうまく適応できずにいるようだ。

 高額の移籍金、そしてチームのスタイルにフィットできずに苦しんだという点で、ベンテケは元イングランド代表FWアンディ・キャロル(現ウェストハム)にその姿が重ねられている。2011年冬にベンテケを上回る3500万ポンド(約60億円)の移籍金でアンフィールドにやって来た男は、1年半の在籍でリーグ戦6得点しか挙げられないままチームを去っていった。キャロルも191センチの長身が武器の大型ストライカーだったが、パスサッカーを志向する当時のリバプールのスタイルには全くはまらず。同時に加入したウルグアイ代表FWルイス・スアレス(現バルセロナ)のインパクトに全く及ばなかった。

 ロジャース前監督から「3250万ポンド(当時のレートで約63億円)はバーゲンセール」と評価されるように、能力は高い。だが、このままでは「第2のキャロル」として、リバプールの歴史に残る補強の失敗例となってしまうかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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