名古屋「30選手の最新市場価格ランキング」 ジョーが断トツの3.8億円、“1億円超え”も大量11人
【J1クラブ別推定市場価格|名古屋編】昨季の低迷で各選手の評価額は下落も…高額な前線はJ1屈指
Jリーグは8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断しているすべての公式戦を5月末まで再延期することを発表した。これによりJ1は5月23日に予定されていた第15節まで開催が延期となっている。2月の開幕戦のみを消化し、その後は長い中断期間に突入しているなか、ここでは視点を変えて各チームの戦力を分析したい。
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ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したものであり、“推定移籍金”に近い意味を持つ。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照)。
■名古屋グランパス(昨季13位)
選手市場価格総額:26億9100万円
チーム内最高額選手:ジョー(3億8400万円)
市場価格総額で言えばJ1でも上位の名古屋グランパスだが、昨季は13位と低迷。それに合わせて、所属するほとんどの選手が下方修正されている。減少額が最も大きかったのは、2シーズン前に得点王となった元ブラジル代表FWジョーだ。加入1年目の2018シーズンは24得点を決めたが、昨季は6得点と沈黙。市場価格も9600万円下落し3億8400万円となったが、それでも2位以下に大差をつけてチーム内1位となっている。
その他の主力も評価額を下げているが、FW前田直輝(1億4400万円/6位タイ)やDF宮原和也(1億2000万円/9位タイ)などチャンスをつかみ、ある程度の結果を残した若手選手は増額評価を受けている。また、名古屋に移籍してきて欠かせない存在となったMF米本拓司も2400万円増の評価を受け、その市場価格を8400万円に増額させている。
市場価格で評価すれば1億円超の選手を11人も揃え、十分に上位を狙える戦力を保有している。しかし、昨季の低迷を考慮すると不安を拭い去ることはできない。その不安を新戦力の獲得で補おうと、川崎フロンターレからMF阿部浩之(2億1600万円/2位タイ)や広島からMF稲垣祥(1億2000万円/9位タイ)ら即戦力の獲得に成功している。さらに、レンタル先で評価を上げて戻ってきたFWマテウス(9600万円/12位タイ)やFW相馬勇紀(6000万円/17位タイ)らの活躍も期待され、この予期せぬ中断期間中にはサガン鳥栖からFW金崎夢生(1億8000万円/4位)を獲得。前線の戦力は厚みを増し、破壊力を擁したと言えるだろう。