ファン・ハールが愛弟子ペップの、宿敵マンC来季監督就任を大歓迎!
「彼は私のバルサでキャプテンだった」
マンチェスター・シティは来季の新監督に、バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督を招聘すると正式に発表した。スペインの名将とバルセロナで師弟関係にあったマンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、愛弟子のプレミア上陸を歓迎している。英国営放送「BBC」が報じた。
グアルディオラ監督はファン・ハール監督の率いたバルセロナで、主将としてプレーした。オランダ人指揮官は「彼はバルセロナで私のキャプテンだった。彼に会えるのはとてもうれしいよ。私もスペイン語を話せるから、都合がいいね」と、愛弟子との再会を心待ちにしているようだ。師弟関係にあった2人が次に顔を合わせるのは「マンチェスター・ダービー」という世界屈指の熱狂的なダービーマッチの舞台になるかもしれない。
アヤックス、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンと各国のビッグクラブにタイトルをもたらしたファン・ハール監督も、キャリア最後の舞台として選んだプレミアリーグでは、結果が出ずに激しいバッシングを浴びている。来季終了まで契約を残す一方で、解任危機も報じられている。オランダ人監督の後任として、「ペップ」の名前も地元メディアで浮上するほどだった。
グアルディオラ監督はトップチームでの監督デビューとなった2008-09シーズンに、バルセロナでリーグ、国王杯、UEFAチャンピオンズリーグの三冠を達成。在任3年間で計14個のタイトルを獲得し、13年から指揮を執るバイエルンでもリーグ連覇を達成するなど、指揮官として順調なキャリアを歩んできた。そして来季、満を持してのプレミア参戦へ――。世界で最も競争力が高いと言われ、恩師も苦戦を強いられるリーグで、ポゼッションスタイルの信奉者が新たな挑戦をスタートさせる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images