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名将リッピ、コロナ禍で苦境の母国にエール 「W杯でイタリアが優勝できたのは…」
新型コロナウイルスの感染拡大で国難に瀕する母国イタリアにメッセージ
イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大によりすべての公式戦がストップしているが、かつてクラブと代表チームを世界一に導いた名将マルチェロ・リッピ氏が、サッカー界が置かれた現状への持論を述べた。イタリアメディア「フットボール・イタリア」が報じている。
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リッピ氏はユベントス監督時代の1996年にクラブ世界一のタイトル(トヨタカップ/現FIFAクラブワールドカップ)を獲得し、イタリア代表監督時代の2006年にはドイツ・ワールドカップ(W杯)優勝を経験。史上初めてクラブと代表で世界一になったサッカー監督として名を馳せた。今年で72歳を迎える名将は、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に対して、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に喘ぐイタリアにメッセージを送っている。
「2006年のドイツW杯と、1982年のスペインW杯でイタリアが優勝できたのは、知ってのとおり団結できていたからで、その強さがあったからだ。どちらの大会も、その前には多くの混乱があった。もし私たちが団結できていなければ、太陽の下で雪のように解けていたことだろう。混乱をプラスに持っていくエネルギーが団結にはある」
イタリアでは新型コロナウイルスの感染が一気に拡大し、死者の数も急増した。現在はピークを越えたという声もあるが、医療崩壊と呼ばれるような状況は変わっていない。リッピ氏は「団結」のメッセージを送る一方、セリエAの再開と給与削減についての激しい議論の中で、サッカー界全体を見渡した時に下部リーグが消滅することへの危惧を語った。
「アマチュアサッカーについて考えてほしい。消えるリスクがあるから、守られることを願っている。エリートクラブは確かにダウンサイジングから出てくるが、それも悪くはない。そして、選手たちも経済規模の縮小を受け入れるべきだ。今やすべてが甘やかされて豊かで、お金、車、美しい女性だけを考えているようにも見える」