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「コロナ危機を利益のために利用している」 ファン・ハール、古巣アヤックスを痛烈批判
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2位AZと勝ち点で並ぶもシーズン終了を主張するアヤックス側を批判
オランダ人指揮官のルイス・ファン・ハール氏が新型コロナウイルスのパンデミックにより、今季リーグ戦の打ち切りを推し進める古巣アヤックスを「コロナを自分たちの利益ために利用している」と痛烈に批判しているという。
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新型コロナウイルスは世界規模で感染が拡大し、各国のリーグ戦も大半が延期に追い込まれた。ベルギーではすでにリーグ総会でシーズン打ち切りの方針が決まった。
3月中旬からリーグ戦が中断しているオランダでは、サッカー連盟(KNVB)が欧州サッカー連盟(UEFA)の方針に合わせ、8月3日までにシーズンを完了させる意向を示している。
しかし、これに対してアヤックスのテクニカルディレクターを務めるマルク・オーフェルマルス氏は「私は1週間前までコロナウイルスよりも経済が重要だと考えていたアメリカのドナルド・トランプ大統領、KNVBとUEFAを比較している」と連盟側を皮肉り、「オランダではコロナウイルスで毎日100人以上の人が亡くなっている」と主張して、KNVBやUEFAを批判していた。
これに対し、アヤックスでも指揮経験のあるファン・ハール氏はオランダ紙「アルゲメン・ダグブラド」で「まず考えるべきは現在のシーズンを完了させることだ。スポーツは勝者を決めるために存在している」と語り、リーグ戦打ち切りを呼びかけるアヤックスやオーフェルマルス氏の考えに反発している。
オランダではリーグ戦25試合が終わった時点でアヤックスが勝点56で首位に立つも、2位AZも同勝点でその差は得失点差のみ。ファン・ハール氏は「25試合だけでアヤックスがチャンピオンだと言うことはできない」と不公平性を指摘。その上で「このコロナ危機を自分たちの利益のために利用しているクラブがある」と暗に古巣アヤックスを非難した。
ファン・ハール氏はUEFAが今夏の欧州選手権の開催を1年延期したことで、残りの試合を消化できるだけの時間はあるとも考えているという。ウイルス拡大が収束する見通しは未だ立っていない状況だが、同氏の主張するようにシーズンを完了させることはできるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)