“スイーパー”長谷部をブンデス公式が絶賛 「スピードを思考の速さで補っている」
今季公式戦31試合出場 今も最前線で戦い続ける長谷部に脚光
アイントラハト・フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠が、ブンデスリーガを代表するスイーパー(センターバック)の1人としてリーグ公式サイトで紹介されている。中盤から最終ラインの要へとコンバートを成功させた長谷部は、経験に裏打ちされた思考のスピードでフィジカル面の衰えをカバーしていると絶賛されている。
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ブンデスリーガ公式サイトは「Positions Explained」という特集企画を組み、GKからFWまであらゆるポジションの基本的な役割やプレーについて解説。ポジションごとに1人ずつブンデスリーガに所属するアーキタイプ(代表例)の選手が紹介されている。
センターバックは「ストッパー」型と「スイーパー」型の2タイプに分けられ、「ストッパー」にはバイエルンのドイツ代表DFニクラス・ジューレが選出された一方、「スイーパー」では長谷部がピックアップされた。
2009年のヴォルフスブルクでブンデスリーガ優勝を経験した際にはMFとしてプレーしていたことにも触れられつつ、フランクフルトでは抜群の適応力でリーグ屈指のスイーパーに成長したとされている長谷部。今年1月で36歳となったベテランらしく、身体的な衰えは判断力でカバーしているとも指摘されている。
「日本の(元)キャプテンは、失った1ヤード分のスピードを思考の速さで補っている。アイントラハト・フランクフルトは昨年のUEFAヨーロッパリーグでセミファイナルに進出し、ルカ・ヨビッチ(現レアル・マドリード)、セバスティアン・アレ(現ウェストハム)、アンテ・レビッチ(現ミラン)らが注目を浴びていたが、彼らの成功は浦和レッズで育ったこの土台となる選手の上に築かれたものだ」
長谷部はストッパータイプの選手により求められるフィジカル面の強さでは見劣りするものの、危険を察知し、チームメートの背後を素早くカバーするプレーでチームを支えている。昨季は特に攻撃陣のタレントが注目を集めたが、長谷部は“縁の下の力持ち”として高く評価されている。
今季の長谷部は中断前の25節終了時点で16試合に出場。カップ戦も含めれば公式戦31試合でプレーしている。昨季に比べればベンチを温める時間は増えたとはいえ、36歳となった今もなお、ブンデスリーガの最前線で戦い続けている。
(FOOTBALL ZONE編集部)