元韓国代表MF、日本で再出発も…コロナ禍で“自宅待機” 母国注目「今は最悪の状況に…」
昨年引退したオ・ジャンウン氏、FC東京で指導者生活スタートも「出端を挫かれた」
JリーグのFC東京でプロキャリアをスタートさせた元韓国代表MFオ・ジャンウン氏が、下部組織コーチとして3月6日に来日したものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、自宅で待機している状況を韓国メディアに語っている。総合ニュースサイト「news1」が伝えた。
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オ・ジャンウン氏は昨年、Kリーグの大田シチズンを最後に現役を引退。その後は指導者になるため、海外で研修を積むなど活動の幅を広げていた。
彼はプロデビューしたFC東京で、指導者として第2の人生をスタートさせると決心。同メディアは「(オ・ジャンウン氏は)FC東京のジュニアスクールのコーチとなって、下の段階から指導方法を学ぶ計画を立てていた。その後、3月6日に日本へ渡った。しかし思いもよらぬ新型コロナウイルスの感染拡大に出端を挫かれた」と報じている。
オ・ジャンウン氏は「現在、Jリーグは中断されたままだ。選手や指導者、すべてのクラブ関係者が在宅勤務中です。私は自宅でトレーニングをしながら、待機しています」と近況を伝えている。
さらに東京のリアルな状況についても、こう語っている。
「今は最悪の状況になりつつあるようです。韓国の大邱・慶尚北道地域にコロナが拡散した時の雰囲気です。日本人の方々も深刻に受け止めているようです。連日、政府関係者がテレビで深刻な状況を伝えることで、みんなが慎重になり始めている」
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。