札幌「33選手の最新市場価格ランキング」 1位チャナティップは2.8億円、主力の大半が価格上昇

札幌FWチャナティップ(左)とDF福森晃斗【写真:小林 靖】
札幌FWチャナティップ(左)とDF福森晃斗【写真:小林 靖】

【J1クラブ別推定市場価格|札幌編】ペトロヴィッチ体制3年目の充実、福森がチームトップの6000万円アップ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断が続く今季のJリーグだが、5月下旬からの段階的な再開を目指した日程を白紙に戻すことが3日に発表された。現状ではまだ1試合しか行われておらず、各チームの戦力を確認したいファンも多いはずだ。そこで今回は、視点を変えた各チームの戦力分析を進めたい。

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 ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したもので、“推定移籍金”に近い意味を持つ。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照)。

■北海道コンサドーレ札幌(昨季10位)
選手市場価格総額:24億3600万円
チーム内最高額選手:チャナティップ(2億8800万円)

 2018シーズンはクラブ史上最高の4位となり、各選手がそれぞれに評価額を上げた。昨季はその最高位を上回ることはできず、最終的に10位に沈んだ。しかし、ルヴァンカップでは初のファイナリストとなり、チームは着実にタイトルへ近づいていることを示している。市場価格もそのことを示しており、数年にわたって右肩上がりの選手が多い。なかでも、チーム最高評価を受けたMFチャナティップは、入団当初には7200万円だった市場価格を今では約4倍に伸ばし、2億8800万円の評価を受けている。

 また、昨年比の増加額ではDF福森晃斗(2億400万円/3位)が6000万円アップとなり、今季に向けて最も評価を受けた選手となっている。その他にもほとんどの選手が右肩上がりの評価を受けるなか、昨季在籍メンバーではGKク・ソンユン(1億5600万円/5位タイ)、FWジェイ(3600万円/17位タイ)、DF石川直樹(3600万円/17位タイ)、GK菅野孝憲(2400万円/22位)の4人のみが市場価格を下げている。

 チームの総額も2年前の同時期では13億9500万円で、1年前には19億2600万円となっていた。そして今季は24億3600万円の評価。これはミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で選手たちが成長し、着実に力をつけてきた証と言える。

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