レアル16歳中井は「特大のポテンシャル」 クオリティーと成熟度を英メディアも称賛
「マルカ」紙選出の「レアルのカンテラで最も将来性がある20人」に選出
スペインの名門レアル・マドリードのフベニールC(U-17相当)に所属する16歳のMF中井卓大は、スペイン紙「マルカ」が選ぶ「カンテラで最も将来性がある20人」に堂々ノミネートされた。トップチームまで残り4カテゴリーと順調に階段を上るなか、英メディアも「特大のポテンシャルを秘めている」と称賛している。
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9歳の時にレアルの下部組織に入り、昨季はカデーテA(U-16)、今季はフベニールC(U-17)で中盤の主力を務めている“ピピ”こと中井。昨年4月に日本で行われた16歳以下の国際親善大会「U-16キリンレモンCUP」では、桐光学園戦でキャプテンマークを巻いてスタメン出場し、監督からも「パワフルな中心人物になるだろう」と期待を受けていた。
「マルカ」紙は4月2日に、レアルのカンテラに所属する“将来の金の卵20人”を特集。そのなかで、中井も「ロベルト・ロドリゲス監督が磨くもう1人の原石はアレビン年代にクラブへやってきて、ダイヤモンドのように輝く左足を備える。出身国・日本で非常に注目されているクロウタドリだ。(レアルの練習場がある)バルデベバスでは中盤でそのレベルの高さと戦術眼を披露。クラブ在籍6年で成長を続けている」と高い評価を受けていた。
レアルやバルセロナ、ユベントス、リバプールなど欧州5大リーグのビッグクラブと提携し、プレー動画を世界へ発信している英メディア「Dugout」の映像編集部リーダーを務めるマーカス・チャン氏も中井について、「特大のポテンシャルを秘めている。そのプレーはレアル・マドリードのレベルに到達できる可能性を物語っている」と称えた。
一つの例に挙げたのが、昨年9月28日に行われたアラバカ戦(6-1)で見事に決めた、今季初ゴールだ。ペナルティーエリアのすぐ外でルーズボールを拾った中井は、左足を巧みに使ったドリブルでカットイン。相手DFに飛び込ませることなくシュートコースを作って左足を振り抜くと、ミドルシュートが完璧なコースを射抜いてゴールネットを揺らした。
「ゴールからは彼のクオリティーが分かる。まずは球際に飛び込んでからのファーストタッチでボールの転がし方が絶妙だった。そして、適切なタイミングでシュートを打つという成熟度も示している。もちろん、左足でゴール左上隅に突き刺したフィニッシュも申し分ない」
フベニールB(U-18)、フベニールA(U-19)、カスティージャ(Bチーム)とカテゴリーを上げ、トップチームにたどり着けるか。日本のみならず、スペインを含めた欧州でも大きな注目を集めている。