復調のC・ロナウドがクラブに苦言 「多くの遠征をしたプレシーズンに問題があった」

白い巨人の宿命

 レアル・マドリードのFWクリスティアーノ・ロナウドは、31日のエスパニョール戦でハットトリックを達成し、6-0の快勝に大きく貢献した。このポルトガル代表FWは、一部で低調なパフォーマンスを批判されてきたが、開幕前のプレシーズンツアーに問題があったと語った。スペイン地元紙「アス」が報じた。

 ロナウドはエスパニョール戦後のインタビューで「チームはこの3週間素晴らしい仕事を続けてきた」と、ジネディーヌ・ジダン新監督就任から現在に至るまでの好調ぶりに言及した。レアルは新指揮官の初陣となった9日のデポルティボ・ラ・コルーニャ戦(5 -0)からエスパニョールまでのリーグ戦4試合で3勝1分けと無敗をキープ。ロナウドもその間に5得点と絶好調を維持している。

 ラファエル・ベニテス前監督時代に比べて、チームの雰囲気も良くなっているというが、ロナウドは今になって夏のプレシーズンの日程には不満があったことを明かしている。

「私たちはもっとやるべきことがある。私自身も、そしてチーム全体も。今、私たちはポジティブなメンタリティーを持っている。だが、プレシーズンは良くなかった。あまりに多くの遠征をした。ジズー(ジダン監督)はこれまでとは違ったアイデアを持ってやってきた。今やっていることを続ける必要がある」

 昨夏、レアルはギネス・インターナショナル・チャンピオンズ・カップというプ レシーズントーナメントに参加するためにオーストラリアと、中国へ飛んだ。その後、アウディカップのためにドイツ、そして最終調整としてノルウェーでテストマッチをこなした。世界中にファンを抱えるビッグクラブとしては、興行的なメリットからもプレシーズンツアーを行うことは宿命とも言えるが、3大陸を飛び回るハードな遠征にロナウドは苦言を呈していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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