3月のCLリバプール対アトレティコ開催は「間違った判断」だった 「感染拡大に影響を与えた」
リバプール市議会の公衆衛生局長のマシュー・アシュトン氏が言及
リバプールは現地時間3月11日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16第2戦でアトレティコ・マドリードと本拠地で対戦し、延長戦の末に2-3(2戦合計スコア2-4)で敗れた。昨季王者の敗退が決まった瞬間となったが、新型コロナウイルスの感染拡大が広がり始めた中での試合開催は「間違った判断だった」とする声が上がり始めている。英紙「ガーディアン」が報じた。
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新型コロナウイルスの感染者は英国全体で約3万3000人を超えており、死者数は約2900人にも及ぶ。プレミアリーグも4月30日までの延期が決まっている。イングランド北西部に位置するリバプールの街では感染者数が262人(現地時間2日時点)まで増えているという。
こうした状況のなか、リバプール市議会の公衆衛生局長のマシュー・アシュトン氏は「ガーディアン」紙のインタビューに応じ、アンフィールドで行われたリバプール対アトレティコ・マドリード戦(現地時間3月11日)の開催は間違った判断だったと指摘している。同氏はスポーツイベントの継続を許可するように政府に助言をした科学者や医療関係者を批判する意図はないとした上で、次のように語ったという。
「試合が開催されたのは正しい判断ではなかった。わざと間違った判断をしたわけではなく、恐らくあの時点では事の深刻さが理解されていなかったのでしょう」
イングランドではこのCL開催の2日後の3月13日にプレミアリーグとフットボールリーグ、女子スーパーリーグの開催を4月3日まで中断すると発表。その後、感染拡大に歯止めはかからず、中断期間は4月30日まで延長された。
アシュトン氏はさらにこう続けている。
「アトレティコ・マドリード戦はリバプールでの感染拡大に影響を与えた文化的なイベント、集会となった可能性があります。間違いなく今後の調査のためのリストに含まれるべきことで、関係組織は同じようなミスを起こさないために学ぶことができる」
エバートンを率いるカルロ・アンチェロッティ監督によれば、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督はアトレティコ戦の開催に関して後に「犯罪的な行動」だと怒りを露わにしていたという。当時は英国でも今ほど深刻な状況ではなかったとはいえ、数万人規模の観客がスタジアムに集まる試合の開催はあまりにも早計な判断だったようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)