“2人目”までの信頼 ダービー躍動のミラン本田が復権を実感する1年半の苦しみを乗り越えた成長

「これが3、4人になると僕は周りを生かせる」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、31日にインテルと対戦した伝統のミラノダービーで先発出場し、前半35分にDFアレックスの先制ゴールをアシストした。公式戦8試合で4アシストと援護射撃を続ける10番は周囲からの信頼面の進歩を実感している。試合はミランが3−0で勝利している。

「内容は細かいことを言えばいろいろある。今日は内容よりも結果が事な試合なんで、勝てて良かった」

 本田はミックスゾーンで3-0で快勝したゲームをこう振り返った。ミランはインテルに攻め込まれる立ち上がりになったが、徐々にペースを奪い返して本田のアシストで先制。後半には同点のピンチになったPKを相手FWマウロ・イカルディが失敗する幸運もあり、追加点を奪って結果的に快勝した。サポーターやメディアから批判を受けてきた10番だが、同僚からの信頼の高まりを実感している。

 「アシストでも認められているし、やっていてチームメートに認められると感じる。アシストが増えてくることで、ちょっとだけ僕がボールを持った時の動き出しは、最初の1年半に比べると早くなっている。日本代表に比べると程遠いけれど、1人、2人は信頼して走っている。これが3、4人に増えてくると、もっと選択肢が出て、僕は周りを生かせる。でも、まだまだですよね。実際は引き分けにされる危ない場面もあった。結果論、イタリア人はこれで大喜びする」

 ボールを受けルックアップした際、チーム得点王のFWバッカら同僚の動き出しは素早くなったという。本田がボールを受けた時に、即座に反応する選手が4人まで増えれば、チームとしての攻撃のバリエーションも広がるはず。

 

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