韓国の“コロナ対策”をポルトガル人監督が称賛 「適切な措置と規律を守る責任感で…」
韓国代表のベント監督、感染者が増える母国ポルトガルにメッセージ
韓国代表のパウロ・ベント監督が、母国ポルトガルメディアに語ったメッセージに注目が集まっている。韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スポータルコリア」が伝えた。
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記事はまず「現在、ベント監督の祖国であるポルトガルは新型コロナウイルスで頭を悩ませている。感染者数は6000人に肉薄しており、100人を超える死亡者が出ている」と状況を報じた。さらにポルトガルメディア「レコルド」で、ベント監督が「(新型コロナウイルス対策で)韓国の姿を学ばなければならない」と主張したと伝えている。そのうえで、韓国での対策についてこう述べている。
「昨年末、武漢で発生したウイルスが全世界に広がり、多くの人たちが犠牲になり、苦労している。不幸にもその影響を受けた国の一つが、私が指揮する韓国だった。韓国はウイルスで苦痛を味わった。しかし適切な措置と規律を守る国民の高い責任感で、コロナを統制している」
世界に感染が拡大するなかで、ベント監督は韓国での対応策について称賛を送りつつ、「欧州も影響を受けているが、ポルトガル人としてこれからも最善を尽くし、事態が大きくならないことを願っている」とメッセージを送っている。
3月と6月に予定されていたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選はすべて延期となり、韓国代表監督としての仕事も進められない状態。今はウイルス感染防止のために、事態が好転するのを待つしかないようだ。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。