新型コロナ感染の田嶋会長が退院 感染拡大の防止を呼びかけ「この病気は本当に恐ろしい」

JFAの田嶋幸三会長【写真:Getty Images】
JFAの田嶋幸三会長【写真:Getty Images】

3月17日に新型コロナの陽性反応が判明 治療を終えて4月2日に退院

 日本サッカー協会(JFA)は2日、新型コロナウイルスに感染した田嶋幸三会長が治療を終えて退院したことを発表した。

 62歳の田嶋会長は、3月17日に新型コロナウイルスの検査で陽性と判明。事実が公表され、日本サッカー界に衝撃が走るだけでなく、海外メディアも大きく取り上げる事態となった。

 容体が心配されたが、4月2日に治療を終えて無事に退院。JFAを通じてコメントを発表している。

「私が感染したことによって、サッカー界には危機感と緊張感が伝わり、多くの方々が感染予防に真剣に取り組んでくれていると思います。今は新型コロナウイルスの感染拡大を収束させることを最優先に、そして、人々の健康や生命を守ることを最優先にすること、それが結果的に通常の生活を取り戻し、経済活動を再開していくことになると思います」

 田嶋会長は“新型コロナウイルス感染を経験した者”として、さらなる防止策を呼びかけている。

「入院中に志村けんさんの訃報を聞きました。同じ病気に感染した者として、言葉では説明できない気持ちになりました。この病気は本当に恐ろしいものだと思います。そんな時、ヨーロッパでプレーする吉田麻也選手達から、新コロナに対する危機感を伝えるビデオが届き、JFA-TV で流すことができました。イタリアやスペイン、イギリス、ドイツ等で身近な人達が感染していく姿を観ているだけに、緊迫感がありました。本当に有難いことです。多くの若い人がプレーするサッカー界では彼らのメッセージはインパクトがあります。現在の危機感を多くの人達と共有しなければならないからです。誰でも感染する、誰でもが危機的状況に陥る可能性があるということです。これを老若男女全ての人々に伝えていかなければなりません。心をひとつにして、感染拡散防止に本気で取り組んでいきましょう」

 Jリーグではヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳ら選手にも感染者が出ており、リーグ戦再開の懸念材料が増えている状況。一日も早く事態が収束するのを待つばかりだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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